人気が高いランドセルを探す方法
≪目次≫
≪更新情報≫
- 2021.04.21
-
- 新着レビュー
- ポール&ジョー
フレンチシックな女の子向けランドセル。 - 2021.04.19
-
- 新商品追加
- 新着レビュー
- ディーゼルランドセル
個性的なデザインに注目。 - 2021.04.16
-
- 特集レポート
- タブレット対応ランドセル
小学校でもICT教育が始まります。

「みんなは何を基準に選んでいるの?」

ランドセル選びのチェックポイント
①軽さと素材
一般的に人工皮革であるクラリーノは軽くて、本革素材は重いです。 素材ごとの特徴とランドセルの重量の関係を学んでください。
■クラリーノ
1,200g(1.2kg)前後
軽い・雨や汚れに強い・手入れが簡単と3拍子揃った人工皮革。加工がしやすいので、量販店での主力モデルとなります。
一昔前までは、型崩れしやすく経年劣化に弱かったですが、テクノロジーの進化に伴って本革と大差ない強度を持つようになりました。
■牛革
1,400g(1.4kg)前後
水に弱い素材ですが、引き裂き強度は抜群です。耐水性は防水加工さえ施されていれば、それほど気にしなくて大丈夫。昔からランドセルに使われている素材です。
■コードバン
1,500g(1.5kg)前後
牛革よりも耐久性に優れて、上品な艶が特徴的な素材です(コードバンは馬のお尻の革)。あえて欠点をあげるならば、稀少素材なので値段は高いです。
革強度の違いは、ランドセルを立てた状態で、かぶせの頂上を押してみるとよく分かります。人工皮革(クラリーノ)はペコペコ凹みますが、コードバンは張りがあって凹みません。牛革はその中間です。
②A4フラットファイル対応(横幅)
主力メーカーの2021年モデルであれば、A4フラットファイルに標準対応しています。内寸の横幅が23cm以上あれば大丈夫です。
③マチ幅(奥行)
以前はマチ幅11cmが主流でしたが、近年は「12cm」や「13.5cm」と広くなっています。さらに小マチを伸縮自在にして、収容力をアップさせるアイデア商品も登場しています。
④耐久性
大容量化したランドセルの型崩れを防ぐ為には、内部の芯材を強化しなければなりません。ユーザーから見えない部分も、きちんと説明してくれるメーカーを選びましょう。
①A4フラット対応で横幅拡大
(標準規格が22→23cmへ)
↓
②教材が増えてマチ幅(奥行)拡大
(標準規格が11→12cmへ)
↓
③ランドセルが大型化して重くなる
↓
④小学生の腰痛・肩痛が発生
↓
⑤背負う機能が重視される
⑤背負いやすさ
体感重量に影響を与えるのが「肩ベルト」と「背中クッション」。
この2箇所の素材&形状が良いと、数値的に重いランドセルでも軽く感じます。
背負う機能を犠牲にしてコストダウンしているメーカーには注意してください。実際に教科書やノートを入れると、その重みが小さなお子様の肩へダイレクトに伝わり、かなりの負担になります。各社の技術力に差が出るところです。
⑥安全性能
夕方の下校時に子供の存在を車に知らせる「反射ベルト」や「反射ビョウ」も進化しています。 また、給食袋をさげる「安全フック(ナスカン)」や、防犯ブザーを取り付ける「Dカン」の配置もチェックしましょう。
⑦学習院型とキューブ型の違い
ランドセル側面に「ヘリ」があるスタイルは学習院型。「ヘリ」をなくしたランドセルはキューブ型と呼びます。モギカバンのプリズミックスシリーズの写真を比較しながら、説明します。
学習院型(ヘリ有) | キューブ型(ヘリ無) | |
---|---|---|
写真 | ||
特徴 |
|
|
キューブ型が開発された目的は、大型化したランドセルを少しでもコンパクトにみせるため。それなので小柄な子には、キューブ型が似合います。
わんぱくな子には、学習院型をおすすめします。ヘリがランドセル本体の保護材となるので、ヘリがボロボロになっても本体の耐久性は確保されます。
⑧全かぶせと半かぶせの違い
ランドセルの一番目立つ「かぶせ」にも2種類あります。参考画像は、池田屋の「イタリア製防水牛革プレミアム」です。
全かぶせ | 半かぶせ | |
---|---|---|
写真 | ||
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
半かぶせには、良い面も悪い面もあります。それを理解したうえで購入を決断したほうが良いでしょう。
⑨人気がある色
【女の子の人気カラー】
- ピンク・赤系 🔴・・・40%
- キャメル・茶系 🟤・・・25%
- ラベンダー・紫系 🟣・・・20%
- みずいろ・青系 🔵・・・10%
- その他 ・・・5%
(ベージュ・白・淡いグリーンなど)
女の子のランドセルは、多種多様です。赤系統の人気は根強いですが、キャメル(チョコ)・ラベンダー(パープル)を選ぶ子が増えています。
【男の子の人気カラー】
- ブラック・黒系 ⚫・・・70%
- ネイビー・青系 🔵・・・15%
- ダークブラウン・茶系 🟤・・・10%
- モスグリーン・緑系 🟢・・・4%
- その他 ・・・1%
(シルバー・ゴールド・赤など)
男の子のランドセルは、圧倒的に黒色が多数派。「黒×青」のコンビカラーや、黒で統一された「オールブラック」が人気です。
⑩メーカー選び&購入場所
【人気ランドセルの傾向】
- 価格・・・6万円前後
- デザイン・・・シンプル系
- 女の子の色・・・赤以外へ分散
- 男の子の色・・・大多数が黒
販売量が多いメーカーは、「セイバン」や「フィットちゃん」です。ランドセルを子供へのプレゼントと考えている家族は、「土屋鞄」のような工房系ランドセルを選ぶ傾向が強いです。
【ランドセル購入ステップ】
- カタログ請求(5~7社)
- ランドセル下見(2~3社)
- 家族会議(最終選考)
- 公式HPから購入
購入場所は、公式HPがベストです。メーカー公式HPから買えば、6年間のアフターフォローも安心。さらに、各メーカー独自の「早期割引特典」や「プレゼント企画」を用意しているケースもあります。
2022年 ランドセル人気ランキング!
-
モデルロイヤル クリスタル
【メーカー】セイバン
【価格】¥69,300(税込)
【主素材】アンジュエール グロスおしゃれで色遣いのセンスも抜群。クリスタルが散りばめられた華やかなランドセル。
-
スムース牛革 ワイド
【メーカー】黒川鞄工房
【価格】¥74,800(税込)
【主素材】牛革大容量なのにコンパクトに見えるキューブ型。やわらかい光沢と滑らかな手触りが人気です。
-
クローネティアラ
【メーカー】萬勇鞄
【価格】¥69,300(税込)
【主素材】牛革女の子が喜ぶラインストーン付きのティアラの刺繍が特徴。ハート型のチャームも人気です。
【プチ解説】
女の子に人気があるランドセルは、機能性に優れたモデル(特に背負ったときに軽く感じるタイプ)。
カラー選択は、レッド系だけでなくラベンダーやキャメルを選ぶ人が増えています。
-
モデルロイヤル ベーシック
【メーカー】セイバン
【価格】¥63,800(税込)
【主素材】アンジュエール グロスシンプルなのにおしゃれ。サイドの王冠(トリコロール柄)やシックな内装が人気です。
-
シボ牛革 ワイド
【メーカー】黒川鞄工房
【価格】¥85,800(税込)
【主素材】牛革手ぶらで登校できる大容量ランドセル。重さを軽減するサポート機能も充実してます。
-
レイブラック
【メーカー】鞄工房山本
【価格】¥69,900(税込)
【主素材】牛革牛革の男前なランドセル。背あて&内装までオールブラックで仕上げてます。
【プチ解説】
男の子に人気があるランドセルは、耐久性が高い素材を使ったシンプルなスタイルです。
カラー選択は、ブラックの比率が7割。ステッチやパイピングに挿し色を使うのがトレンドになっています。
去年のラン活状況
「ランドセルをいつ買うべきか?」「販売動向を知りたい」というリクエストにお応えして、去年(2020年)のラン活年表を作成しました。

【1月】展示会スタート
各家庭へカタログが発送され、一部メーカーでは展示会がスタート。

【2月】販売開始日が決定
新作モデル・価格・販売開始日が発表される時期。

【3月】販売スタート&コロナ
1/3程度のメーカーが3月中に販売スタート。
しかし、コロナ禍による緊急事態宣言で、店舗閉鎖・展示会中止が相次ぐ。

【4月】店舗は完全予約制へ
全メーカーの販売がスタート。
ランドセルの下見は、完全予約制(コロナ感染対策)へ。

【5月】黒川鞄のランドセルが完売
5/25に黒川鞄のランドセルが完売。
少量限定が売りの人気工房。コロナ禍でも勢いは衰えず。

【6月】ネット中心のラン活
GW~6月にかけて、人気商品の売り切れが目立ってきました。
ラン活の中心はネットへ移行。

【7月】レンタルが盛況
3密を避ける為に展示会を止め、ランドセルを2泊3日でレンタルできるメーカーが増えました。

【8月】セイバンがアウトレット開始
セイバンが8月末に旧モデルのアウトレットセールを開始。
最大50%割引という内容だけに人気殺到。

【9月】池田屋が完売
池田屋のランドセルが、ほぼ売り切れました。
(一部カラーは残りましたが、9月で実質販売終了)

【10月】工房系は販売終了
工房系ランドセルで完売が増え、この時期に続々と受注終了をアナウンス。

【11月】来期の資料請求が開始
各メーカーは、来期(2022年モデル)の準備へシフト。

【12月】大手のみ2021年モデルの販売を継続
大手メーカー(セイバン・フィットちゃん・土屋鞄)は、2021年モデルの販売を継続。
(販売継続といえども欠品型番は増えました)
今年の予想 「いつ買えばいいの?」
都心部を中心に再びコロナ禍の影響が増してきました。一旦解除された「店舗の予約制」が復活しているのでお気を付けください。今後は「展示会の中止」も懸念されます。ランドセルを下見する時は、公式サイトで最新情報をチェックしてからお出かけください。
【まだ候補を絞り切れていない人】
まずは資料集めです。
「カタログ請求必須のブランド一覧」をご覧ください。
ランドセルの売り切れには時差があります。例年の傾向と対策をまとめたので、参考にしてください。
- 馬革・・・4月中旬
- 工房系(人気モデル)・・・GW前
- 牛革・・・5月
- 人工皮革(人気モデル)・・・6月
一番先に売り切れるのは、馬革(コードバン)です。どこのメーカーに伺っても、良質な馬革を確保できないと嘆いていました。コードバン狙いの人は、4月に購入しましょう。
その次に完売となるのは、工房系の牛革人気商品です。
人工皮革は全てが売り切れることはないので、過度に焦る必要はありません。ただ「限定モデル」や「オリジナルカラー」を考えている場合は、早めに購入することをおすすめします。
あと、オーダーメイドを検討する場合も、購入タイミングを確認しておく必要があります。メーカー側で「先着〇〇本まで」「〇〇月まで」と独自ルールを設けているケースが多く、比較的早くオーダーが締め切りになります。
【参考情報】
「ランドセルメーカー」と「ランドセル工房」の違い
結論から先に伝えると、明確な区分はありません。それでも「メーカー系」や「工房系」という言葉を聞くと思うので、ここで一応整理しておきます。
メーカー系 | 工房系 | |
---|---|---|
主素材 | 人工皮革 |
本革(牛革・コードバン) |
製法 | 工業用ミシン |
手縫い&ミシン |
機能 | 先進的 |
保守的 |
デザイン | 豊富なバリエーション |
シンプル・クラシカル |
生産量 | 多い |
少ない |
価格 | 中価格帯 |
中~高価格帯 |
販売 | 自社・量販店 |
自社・百貨店 |
ブランド |
|
|
詳細 |
人気ランドセルは、完売が早いです。特に生産能力に限りのある工房系は、日増しに色の選択肢が少なくなっていきます。次のページで各社の販売傾向をまとめました。
業界マップ&トレンド情報
洋服のブランドに流行り廃りがあるように、ランドセルにも世間受けが良いブランドがあります。ラン活初期に各社の評判と棲み分けを知っておくと便利です。
①ブランド力で人気のあるメーカー
ランドセル業界で知名度が高いのは、人工皮革系だと「セイバン」で、本革系だと「土屋鞄」です。セイバンが子供の負担を減らす為の機能性(天使のはね)をアピールする一方で、土屋鞄は素朴さ(昔懐かしいレトロ風)をセールスポイントにしています。
どちらのブランドも世間の関心は高く、評価されています。つまり、どちらがいい悪いではなく、この2社は興味関心の軸が異なるブランドと理解するのがいいでしょう。
②機能的で人気のあるメーカー
毎日の通学を考えると、機能性が高いランドセルを選んであげたいという堅実なニーズがあります。収容力や背負う機能だけでなく、後から買い足せる便利な付属品(リコーダーケースや汗取りパッド)があると助かります。
そうなると大手の「セイバン」と「フィットちゃん」が筆頭候補になるでしょう。工房系だと「池田屋」や「萬勇鞄」が、実用的できめ細かい対応力をもつメーカーになります。
③デザイン力で人気のあるメーカー
第一印象を決めるデザイン&色は、ランドセル選びのメインテーマになります。独特の世界観を表現する「メゾピアノ」や「リリコ」の人気は健在です。
ただ最近のトレンドは、シンプル系が優勢です。シンプルといっても、細部のこだわりや上質な仕立ては必須。その流れから工房系の「鞄工房山本」や「モギカバン」の評価が高まっています。また、オーダーメイドに力を入れている「羽倉」も面白い選択となるでしょう。
「普通のランドセルでは物足りない」「人とは被りたくない」という人向けに、おしゃれなランドセルを集めてみました。
失敗を防ぐ為のラン活情報
①予算は5~7万円が多い【購入金額】
「ランドセルの値段はいくらが妥当なのか?」という疑問を持つのは当然です。そこでまずはランドセルの購入金額分布をご覧ください。
ボリュームゾーンは5~7万円で、全体の約7割がこの価格帯に収まっています。興味深いのは中央値を頂点とした山なり分布ではありません。より高価格・より低価格を求める2極化現象が起きています。
「そこそこの値段で品質の良いランドセルはどれ?」という声に対して、回答を用意しました。使われている素材&機能の割には、控えめな価格設定のランドセルをチョイスしています。
②57%の人が後悔している【満足度調査】
「ランドセルの購入は成功? それとも失敗でしたか?」という質問を、小学校1~3年生のママに聞きました。その結果は、なんと半数以上が「失敗だった」との回答。その理由は以下によるものでした。
【失敗理由】
- もっと大きなランドセルが良かった
- 重くて背中が痛くなる
- 派手過ぎて浮いている
- 安物だったので型崩れしだした
続いて「ランドセルを選んだのは誰ですか?」という質問をしてみました。
【決定者】
- 子供(76%)
- 母親(16.1%)
- 父親(6.7%)
- 祖父母(0.4%)
「子供が背負うランドセルだから本人に選ばせてあげよう」という気持ちは分かりますが、親がしっかり見てあげないと後々後悔するという事が多いようです。
③小学校へ入学する1年前からラン活がスタートする【スケジュール】
3月~6月まで週末のランドセル売り場は大変混み合い、子供を連れてゆっくり店員の話を聞くことなど到底無理です。
平日に親が下見しておくのが良いでしょう。そこでやるべきことをまとめます。
【親がやること】
- 腹落ちするまで店員に質問をする
- ランドセルを選ぶ基準をみつける
- 優先順位をつける
決断できないままズルズル購入時期を先延ばしにしてしまうと、人気のあるランドセルは売り切れてしまい、後悔する事になりかねません。口コミに振り回されることなく、自分の価値観にあったランドセルを探しましょう。
買ってはいけないランドセル
変なランドセルを購入してしまうと、子供のスクールライフを台無しにしかねません。重要度が高い項目から順番に並べたので、心の片隅に記憶しておいてください。
≪項目≫
1.生地素材が「合成皮革」だと劣化が早い
素材が「合成皮革」のランドセルは避けてください。下地となる布の表面にポリウレタン樹脂をコーティングしているだけなので、表面劣化すると耐水性を失います。そうなると劣化スピードは速いです。
ちなみにランドセルの素材としてよく聞くクラリーノは「人工皮革」です。「人工皮革」は、下地となる布が立体的に絡み合った不織布なので、表面に傷が入っても大丈夫。「人工皮革」と「合成皮革」は、全く別物だと認識してください。
2.中国製ランドセルは注意して
全ての中国製がダメではないのですが、中国製ランドセルに「合成皮革」を使ったものが多いです。
悪質なメーカーだと、「合成皮革」を「人工皮革」のように見せかけて販売しているケースもありました。とかく国外製品は「合成」と「人工」の区分が曖昧なので、ご注意ください。
3.製造年月が不明なランドセルはダメ
型落ち品を探している人は製造年月に気を付けてください。
湿度の高い倉庫で長期間保管されたランドセルは、生地の加水分解(内部の繊維が崩壊してボロボロになる現象)が始まっている可能性があります。
次に紹介する2つのルールを守れば、本当にお得なアウトレット品を購入できるでしょう。
- 2年以内に製造されたモデルを選ぶ
- 流通在庫ではなくメーカー在庫から選ぶ
4.メルカリ・ヤフオクだと保証がない
ランドセルは6年間の使用に耐えるように設計されています。でもあくまでも「普通に使ってれば・・・」です。子供の行動は、想定外の連続。「エッ!そんなことする?」という使われ方をして、修理へ出すケースは少なくありません。
修理となった場合、メルカリやヤフオクのような個人転売品だと保証がありません。出品者が法人であっても、数年後にその会社と連絡を取れる保証はありません。同じことは、楽天やamazonの出品者にも当てはまるのでご注意ください。
間違いない購入方法は、6年間保証が付いている製造会社から直接購入することです。近所に販売店がなくても、全国各地で展示会をやっています。そこで下見をして、最終的にメーカー公式サイトから購入すれば安心です。
5.容量不足(サイズが小さい)ランドセルは後悔する
ランドセルの購入者アンケートによれば、容量不足は後悔ポイントNo1です。ラン活中はブランド名やデザインが注目されがちですが、学校生活が始まると収容力があるランドセルのほうが満足度は高いです。
特に雨の日は、傘で片手がふさがります。さらに手提げかばんが加わると、体のバランスは崩れます。
2021年から現状の教材に加えてタブレット端末も加わるので、小学生の荷物は増える一方です。
6.キャラクター柄デザインは飽きるけど・・・
- キティちゃん
- 妖怪ウォッチ
- すみっこぐらし
探すと色々あり、2022年モデルには「鬼滅の刃ランドセル」も登場するようです。
キャラクター系ランドセルは必ず飽きます。成長すれば、子供だって恥ずかしい気持ちになるでしょう。だから極力避けたいアイテムです。
でもどうしても子供が譲らない場合は、購入してあげてもいいと思います。無理やり諦めさせるのは得策ではありません。
その狙いは、小学1年生を楽しい気分でスタートさせるためです。子供の通学カバンなので、本人が気に入ったものである必要があります。
高学年になって「このランドセル恥ずかしい」と言い出したら、子供の心が成長した証。親は大きな気持ちで見守ってあげましょう。
よくある質問に答えます
私がランドセルの販売に関わり8年が経ちました。良くいただく質問に回答いたします。
≪項目≫
【質問①】色を決めきれません。どうしたらいいですか?
登下校の時間帯を見計らって、通学予定の小学校へ行ってみることをおすすめします。
赤と黒のランドセルが大半だと、水色やキャメルはかなり目立ちます。その反対に、ほどよく色がばらけていれば、好きな色を選んで大丈夫です。
ついでに在校生のコーディネート(洋服とランドセルの配色バランス)も、確認してみると面白いです。
例えば、ピンクが大好きな女の子で、クローゼットの中のお洋服は全部ピンク。その子にカラー選択を任せると、ランドセルもピンクを選ぶでしょう。
そうなると全身ピンクのパー子さんが出来上がります。お洋服がピンクなら、ランドセルは少し濃い赤にしたほうがバランスは良いはずです。
【人気カラー】
- 女の子
- 女の子のランドセル 人気色
- 男の子
- 男の子のランドセル 人気色
【質問②】ランドセルカバーは必要ですか?
今のランドセルは、生地素材に十分な防水・防汚対策ができているので、基本的にランドセルカバーは不要です。それでもランドセルカバーをつけている子が多いのは、ファッション的要素が強いです。
透明カバーをつけている子は、擦り傷を防止してランドセルをきれいに保っておくため。カラフルなカバーをつけている子はおしゃれが目的です。ランドセルのデザインを簡易的に変えることで気分転換をしている子もいます。
【質問③】前ポケットに何を入れますか?
【定番】
- ティッシュ
- ハンカチ
- 集金袋
- 家の鍵
収容力に余裕があれば、ハンカチはハンドタオルのほうが便利だし、他にも入れておきたいモノは結構あります。
【雨の日対策】
- レインコート
- 雨用カバー
- 替えの靴下
【あると安心】
- 予備マスク(コロナ対策)
- 生理用品(高学年になると)
前ポケットの形状は、下の比較写真のように2種類あります。
【前ポケットの形状】
- クラシカルタイプ(左)
横一直線のファスナーで厚みがない - ラウンド型タイプ(右)
ファスナーが大きく開き収容力がある
子供が使いやすいのは、説明するまでもなくラウンド型タイプ。ただデザイン的にクラシカルタイプに惹かれる人も結構います。
機能面では鍵を引っ掛けるフックが前ポケットの内側に付いていると便利です。鍵の紛失を防げるうえに、目立たないからです。肩ベルトに装着する「カギリターンズ」が流行っているようですが、防犯上よくありません。子供が鍵を持っていることを知らせて歩いているようなものです。
【質問④】安全・防犯対策で気を付けておくことはありますか?
一番の対策は、全ての荷物をランドセルに収納して、手ぶらで通学することです。自動車の巻き込み事故も防げるし、思わぬトラブルに遭遇する確率も減ります。ランドセルに入りきらない水筒を振り回して、同級生の歯を折ってしまったという事故もあります。
交通事故を防ぐ為には、反射材も有効です。反射材をデザインに取り入れたおしゃれなランドセルは人気です。
【特集】光るランドセルは必要なの?
工房系で反射材が装着されていない場合は、リフレクターや反射シールで自衛しましょう。北欧ブランドのグリミス(glimmis)が有名です。
大多数の子が、防犯ブザーをぶら下げている地域もあります。普段使っていなくても、近所に不審者情報が流れた時には頼りたいアイテムの一つ。いざという時の為に、肩ベルトのナスカンの位置だけは確認しておくべきです。左利きの場合は右側の肩ベルトが正しい装着位置です。たまに左利きを無視しているランドセルがあるので、注意深くチェックしましょう。
また防犯ブザーにGPS機能が付属したアイテムもあります。キッズケータイを持たせるにはまだ早い・もしくは学校が禁止しているケースに有効です。低価格で人気のある「GPS BoT」や、緊急時に警備員が直行する「ココセコム」が候補になります。
【質問⑤】半かぶせランドセルでも大丈夫ですか?
半かぶせランドセルは、デザイン的に気に入っても、購入する前に躊躇する人が多いようです。
- 交通安全カバー問題
- すぐに飽きるのでは
- いじめにあいやすいのでは
- メリット/デメリット
これらの質問に対して、次のページで回答しています。
【特集】半かぶせランドセル特集
【質問⑥】タブレット収納は必要ですか?
2022年入学者(現在の年中さん)には、全生徒へタブレット端末が配布される予定です。
それに応じて、タブレット専用ポケットのあるランドセルが登場していますが・・・。この対応が最適解かは不明です。その理由は、タブレット端末の大きさや活用方法が未だ不明瞭だからです。
現時点では、「収容力(マチ幅)があるランドセルを選んでおけば間違いない」という回答になります。
【特集】タブレット対応ランドセル特集
【質問⑦】軽いランドセルがベストですか?
子供の為に「1gでも軽いランドセルを探す!」というのは間違いです。ランドセル自体は重くても、背負う機能が充実していれば、負担は軽く背負いやすいです。
つまり、カタログ上の重量ではなく、体感的に軽く感じるランドセルを探してあげましょう。軽く感じるランドセルを見つけるコツは、「強度設計」「肩ベルト」「背カン」に注目するといいです。
【質問⑧】何を選んだらいいか分からない。どうしたらいいですか?
ラン活では、3段階の検討プロセスを踏むことをおすすめしています。1~3へ向かう順番が大事です。
- 革素材(クラリーノ・牛革・コードバン)を決める
- メーカー(ブランド)を絞り込む
- デザイン&色を選択する
【質問⑨】どこで買うのがベストですか?
【購入先分類】
- メーカー(直営店・公式サイト)
- 量販店(イオン・イトーヨーカドー)
- 百貨店(高島屋・三越伊勢丹)
- 鞄屋(地元商店街のお店)
- 通販ショップ(楽天・Amazon)
- 転売サイト(ヤフオク・メルカリ)
購入先は色々ありますが、メーカーから直接購入するのが一番よいでしょう。メーカー以外から買うと、次にあげるメリットの何かが欠けてしまいます。
【メーカー直接購入のメリット】
- 妥当な値段
- 製造年月の管理
- 製造から発送までの品質管理
- 購入後のアフターフォロー
高額&メモリアル商品であるランドセルは、下見(試着)で即決しないほうが良いです。落ち着いて比較検討できる自宅で、ランドセルメーカーの公式サイトから購入するのがおすすめです。
【質問⑩】ランドセルはいつから売り始めますか?
ランドセルの販売時期は、早いメーカーだと1月。大多数のメーカーは、3月~4月(入学の1年前)からスタートします。
ですからその少し前に、資料請求や展示会へ参加して、ラン活をスタートさせるご家庭が多いです。
各メーカーの販売開始日をまとめたページもご覧ください。
【質問⑪】卒業後にリメイクしたい。事前に何か気を付けておくことは?
6年間使ったランドセルをリメイクする人が増えました。
【リメイク後のアイテム】
- ミニランドセル
- ペンケース
- キーホルダー
- お財布
- オルゴール
- 時計
- 手帳
- パスケース
ランドセルを解体して再加工になるので、できるだけ強度のある「コードバン」や「牛革」がベストです。多少の傷は問題ありません。
その一方で、人工皮革だとリメイクがNGな場合もあります。6年後の保存状態よりも、革素材で決まります。
2022年入学のラン活情報!
【メーカーの動向】
- 秋~2月・・・カタログ請求受付
- 1~3月・・・新作発表&カタログ発送
- 3~4月・・・販売スタート
2022年入学者の販売がスタートしています。
【ふわりぃ】
軽いランドセルを作る人気メーカー。「割引クーポン 💰」含む10大特典をGETしましょう。【革サンプル付 🎒】
【池田屋】
シンプルで機能的な池田屋。カタログには「革サンプル 🎒」も同封されます。【絵本プレゼント中】
【黒川鞄】
販売開始から2か月で売り切れる黒川鞄。カタログ請求すると「先行内覧会」の情報 💌が送られてきます。【もうすぐ完売】
【羽倉】
ほんのりグレイッシュなカラーの羽倉。工房系では珍しい「オーダーメイド 🎨」が好評です。
【フィットちゃん】
安心安全のフィットちゃん。「軽くて背負いやすい理由 😄」を知っておきましょう。
【かばんのフジタ】
本革キューブ型ランドセルと言えばフジタ。「光るランドセル ✨」が人気です。
【鞄工房山本】
シンプルながら存在感のあるランドセルを作る老舗工房。「入学後の写真が満載された小冊子 🧒」プレゼント。
【アーティファクト】
フィットちゃんからスピンアウトした新ブランド「ARTIFACT 💫」は注目です。
各社の「小冊子&革サンプル配布」は数量限定です。なくなり次第終了なので、早めに資料請求しておきましょう。
【豆知識】ランドセルの歴史を知ると「ランドセルの選び方」が分かる!
江戸幕府が洋式軍隊を作った時、オランダから輸入されたのが「布製の背のう」。これがランドセルの起源です。「背のう」は収容力があるうえに、両手が空くので機動力を確保できるのが特徴。明治維新後に誕生する帝国陸軍でも採用されました。
その利便性に目を付けたのが伊藤博文。皇太子(後の大正天皇)が学習院初等科へ入学する時、「本革の背のう=ランドセル」をお祝い品として献上しました。その箱型スタイルが「学習院型ランドセル」と呼ばれ、ご子息の通学カバンとして広まりました。
現在にいたるまでランドセルは進化を続けていますが、「収容力があり動きやすいカバン」というキーコンセプトは不変です。「どのランドセルがおすすめですか?」と聞かれた時は、この原点に立ち戻ってアドバイスをしています。
【さらに詳細】
- 体験談
- ランドセル選びで失敗したこと
- 価格差
- 格安ランドセルと百貨店モデルの違い
- 素材
- クラリーノ・牛革・コードバンを比較
- 型落ち
- 型落ちランドセルの買い方
- 故障
- ランドセルの故障原因と事例写真
- ラン活
- ランドセルの店舗&展示会情報