ランドセルのいじめ問題

ランドセルが原因でいじめられないようにするには?

ランドセルが原因によるいじめ

からかい対象になるランドセル

頻繁ではありませんが、ランドセルが原因でいじめが発生することもあり、以下のようなケースが報告されています。

  • デザイン
    派手だったり奇抜な色のランドセルは、からかいの対象になることがあります。
  • 素材や形状
    布製ランリュックや半かぶせランドセルは、仲間外れにされることがあります。
  • ブランド
    ランドセルのブランドイメージにあわせて、一方的なレッテルをはられることがあります。
  • 価格帯
    安物は馬鹿にされ、高級品は嫉妬されることがあります。

ラン活中に「このランドセルで大丈夫かな?」と不安になったら、通学予定の小学校へ行ってみることをおすすめします。登下校の時間帯を狙い、校門の前で生徒を観察してみると良いです。

ランドセルマウンティングへの対処法

子供だけではなく親同士でもランドセルを巡るいじめはあります。無駄なことに神経をすり減らさないように処世術を学んでおきましょう。

《 予防編 》

  • お金の話題はしない
    ランドセルの値段は、1万円台の激安品から10万円以上する高級品もあります。大多数の家族は5~7万円程度でランドセルを買っているので、その価格帯から飛び出した金額で買うと噂話になりやすいです。さらに聞き手の興味をひくように尾ひれがつくのが噂話。お金の話は避けるのが無難です。
  • ブランド(メーカー名)を伝えない
    外見からブランドが分かるランドセルは多くないのに、わざわざブランド名を言いふらす人がいます。ラン活を経験した親なら、ブランドを聞けば大体の価格相場が分かります。余計な詮索をさせない為にも、購入メーカーを言う必要はありません。
  • SNSへの投稿を控える
    小さな子供がランドセルを背負っている写真は微笑ましいですが、プライベート情報の露出には注意を払うべきです。ランドセルメーカーのインスタキャンぺーンへ応募したところ、予期せぬ方向へ拡散されてしまったケースが報告されてます。SNSが怖いのは、一旦拡散されてしまうと、自分の意思で取り消すことができなくなることです。

マウンティングしてくるママ友

次はランドセルマウンティングしてくる人に対する処方箋です。

《 対処編 》

  • 褒め殺し
    マウンティングしてくる親が選んだランドセルを、ひたすら褒めてあげる。何を言われても「〇〇ちゃんのランドセルはすごい!」「かわいいね~」「かっこいいね~」を連発してあげましょう。
  • 聞き流す
    褒めるのが面倒であれば、聞き流しておく。ランドセルごときでマウンティングしてくる人など相手にしないというスタンスを貫きましょう。
  • 関係を断つ
    ネチネチしつこい場合は、無理に付き合い続ける必要はないでしょう。価値観があわない上に攻撃的な人と一緒にいる時間は、ストレス以外なにものでもありません。

マウンティング体質な人への対処方法は、その人との距離を置くことが基本です。

ただ親同士は疎遠になれても、子供の友達関係が続く場合は厄介です。非常識な親に育てられた子供は、やはり面倒くさい性格をしている確率が高いので、子供のケアは必要です。

小1の不登校は10年前の7倍に急増

文部科学省の調査によると、小学校1年生の不登校は10年前の7倍に急増しているらしいです。

学校に行きたがらない小学生

さらに同調査による小学校のいじめ認知件数は、児童生徒1,000人当たり89.1件と報告されてます。30人学級に換算すると、1クラスで2.6件の発生率となり、小学生の子供を持つ親としては、心中穏やかでいられない数字です。

《 いじめ発覚のきっかけ 》

  • アンケート調査・・・51.4%
  • 本人からの訴え・・・19.2%
  • 保護者からの訴え・・・11.8%
  • 学級担任が発見・・・9.6%

いじめを早期発見できれば、不登校にならずに済むケースもあります。我が子の異変を感知できるようにしておきたいものです。

いじめを防ぐために親ができること

小学生に「悩みごとある?」と聞くと、約半数程度が「ある」と答えます。勉強や運動の悩みを抑えて、最多数の悩み事は「友人関係」だそうです。数十人の集団に属していれば、大人と同じように人間関係の悩みは避けられません。

いじめから我が子を守る保護者の姿

いじめを防ぐための具体的なアクションを紹介します。

《 保護者ができること 》

  • 子供に積極的に話しかける
    普段から会話が少ない家庭だと、いじめを親に言いだしにくいです。発覚が遅れるほど問題は大きくなるので、親子のコミュニケーションを密にしましょう。
  • 親同士のネットワークも利用する
    よその親からでも学校の出来事を聞ければ、それをきっかけに話し合いができます。PTA活動などは煩わしいですが、のちに貴重な情報源となることもあります。
  • いじめのサインを見逃さない
    登校直前に体調不良を訴える、学校行事に参加したがらない、キレやすくなった(癇癪がひどい)、無気力&無関心、持ち物が頻繁になくなる、いたずら書きがあるなど。
  • 担任の先生を巻き込む
    いじめのサインに気付いたら、すぐに担任の先生に相談。一緒に解決策を模索してもらいましょう。
  • 副校長へ相談
    担任教師が真摯に対処しない場合は、副校長先生へ相談にいく。子供の現状&担任教師の態度を報告し「問題が解決されなければ公的機関へ連絡する」と毅然とした態度を伝えましょう。

我が子がいじめの被害者になったら、加害生徒の家へ怒鳴り込みに行きたくなる気持ちは分かりますが、それは悪手です。一時的に解決されても、バレないようにいじめが続く可能性が高いです。

いじめ解決には、スクールカウンセラーとの連携が望ましいです。子供の活動拠点である小学校で、安心して過ごせる環境を作らなければならないので、いじめ問題を学校側に認知させることからはじめましょう。