ランドセルの買い替え
ランドセルの買い替えはあり?
子供が「ランドセルを買い替えたい」と言いだすきっかけは、デザイン・故障・転校・腰痛など。ただそれは表面的な理由にすぎないかも?
「いじめ」がないかチェックしましょう。小学生にとって「みんなと違う」というのは耐え難いこと。「ランドセルの買い替え」が不登校の解決に繋がることもあるようです。
デザインが原因の場合
子供がランドセルを選ぶ年齢は5歳ぐらい。物事を判断するには幼すぎる年齢です。それ故に、小学生になってから自分のランドセルを嫌いになる子は、残念ながら一定数います。
親としては、客観的な目線で子供のランドセルを見直してください。
例えば「キャラクター系ランドセル」「派手な刺しゅう入り」の場合は、子供が恥じらいを感じている可能性が高いです。そのケースなら、まずはランドセルカバーを提案してみるといいかもしれません。案外すんなり解決する可能性があります。
その一方で、色が気に入らないと訴えている場合は、ランドセル以外も観察してください。例えば、洋服・色鉛筆・折り紙の色など。特定カラーに強いこだわりがある場合、発達障害の可能性も捨てきれません。
色の配色が気に入らないことで、イライラ不機嫌になっているのであれば、すぐにランドセルを買い替えたほうがいいかもしれません。
まずは学校に相談して、発達障害に詳しい教諭を紹介してもらうのがベストです。
腰痛・肩痛の場合
腰痛や肩こりを訴え、整体へ通う小学生が増えてきてます。その理由として考えられているのが、重すぎる荷物問題。
小学生の荷物が増えてしまった理由は、教材増加&タブレット端末&水筒(コロナ対策)。通学距離が長い子には結構な負担となります。
どちらが正解とは一概に言えません。 その理由は、ランドセルといっても機能は様々。リュックも同様だから。
ただ「通学カバンが軽ければ良い」という考えは間違っています。「ランドセル」から「リュック」に変えた子が、再びランドセルに戻るケースも結構あります。
子供が腰痛や肩こりを訴えるなら、「低機能なカバン」 → 「高機能なカバン」への買い替えをおすすめします。
例えば、背負い心地をサポートするクッション材を増量すれば、その分だけカバンは重くなります。それでも快適性はあがり、背中の負担は和らぎます。
【参考情報】
軽いランドセルが背負いやすいではない! 軽量化の罠
故障・天災が原因の場合
無償修理にならない故障・天災による汚損の場合、リュック登校という考え方があります。親が担任に「ランドセルではなくリュックにする理由」をしっかり伝えれば、たいてい問題ありません。
普通のリュックは、ランドセルより肩や腰への負担が大きいです。耐久性もランドセルより劣ります。
そこで考えるべきは「ランドセル型のリュック」。ナイロン製とはいえ、負担軽減機能を搭載したモデルも登場してます。
【参考情報】
「ランリュック」や「ナイロン製ランドセル」の特集
転校・帰国子女の場合
子供が通う学校が変わり、ランドセルが問題になることもあります。
- 都会から田舎へ転校
「田舎へ引っ越したら、紫色のランドセルは浮く。。。」 - 私立から公立へ転校
「私立のランドセルには校章が入っていて、公立では使えない。。。」 - 帰国子女
「海外から帰国で、1年間だけランドセルが必要。。。」
子供が「周りのみんなと違う」ことに不安を感じているのであれば、ランドセルを買い替えてあげるのも親心。新しい環境に馴染めるように、サポートしてあげましょう。
子供がランドセルを買い替えたいと訴えてきたら、「ランドセルは6年間大事に使うもの」という固定概念は一旦捨てましょう。
成長期に過度な我慢を強いると、身体だけでなく心の成長にも影響しかねません。現にランドセル売り場へ取材に行くと、買い替え目的の来店割合が年々増えていると聞きます。
あまり事情を把握していない祖父母や、友達に意見を聞く必要はありません。目の前の子供としっかり向き合い、適切な行動をとるのがベストです。