購買を決定する時期が年々早くなっている
まだ小学校に入学するまで1年以上もあるのに、早々とランドセル選びを始める親子がたくさんいます。「さすがに気が早過ぎでは~?」と思いきや、実はそうでもありません。
人気工房の販売開始は3月です!そして6月には売り切れます。つまり小学生になる1年前にランドセルを購入しなければ、人気商品を買うことはできないのです。
人気工房の販売開始&販売終了時期(2022年度モデル)
昨年実績を元に、人気工房の売り切れ時期を予想したのでラン活の参考にしてください。
販売開始:3月末
売り切れ予想:5月
≪コメント≫
近年人気急上昇中なのが黒川鞄。特に人気のある「ロングフラップコードバン」「シボ牛革ビッグ」を狙うなら、販売開始日をおさえておきたいところです。その他のモデルも、人気がある割には生産数が少ないので、販売開始から2~3カ月程度で売り切れてしまいます。
販売開始:2/1(月)~
売り切れ予想:8月
≪コメント≫
昨年は9月には完全に品薄状態だったので、好きなカラーを選択出来たのは8月まで。一昨年は7月に完売していただけに、早めの購入が吉です。
販売開始:3月中旬
売り切れ予想:8月
≪コメント≫
オーダーメイドの評判が良いです。豊岡の熟練職人が結集して立ち上げたブランドだけに今年も注目されています。おそらく今期は昨年より前倒しで販売終了となることが予想されます。
販売開始:4月初旬
売り切れ予想:9月
≪コメント≫
生産体制を大幅に拡充したことから、数年前までのように早期完売ということはなくなりました。ただそれでも5月以降は、ポツポツと人気カラーが完売になっていきます。
販売開始:3月中旬
売り切れ予想:9月
≪コメント≫
コードバン・牛革スムースといったツヤのあるランドセルを得意としている工房。その代表モデルである「たくみシリーズ」を購入するなら5月までに判断したほうが良いです。その他のモデルも秋になる前に売り切れるのが例年の傾向です。
販売開始:3月中旬
売り切れ予想:10月
≪コメント≫
牛革&コードバンの売り切れは早いです。毎年、販売開始から2ヶ月が目途となっています。その後の売れ行きは緩やかになりますが、年々人気が上がってきているので、夏休みを待たずに販売終了と可能性もあります。
販売開始:3月中旬
売り切れ予想:12月
≪コメント≫
販売開始から一定期間は、すべての注文を受け付けるので、買いたいけど買えないという心配はありません。(但し、コードバンつや有り仕上げ・ヌメ革は除外品)その後は、夏休み頃までにコードバンや牛革が売り切れになり、クラリーノは受注終了期間まで購入可能です。
販売開始:販売中
売り切れ予想:なし
≪コメント≫
2020年モデルは「レザーボルカ」「匠」シリーズが、5月中に売り切れました。ところが2021年モデルは、秋まで完売になりませんでした。ほぼモデルチェンジがないだけに、2022年モデルの販売動向を読みずらいところ。
土屋鞄・鞄工房山本といった大手工房なら、色とデザインさえ選ばなければ、買えないという事はありません。それに続く中小の人気工房は、夏前までに全商品が売り切れて販売終了となります。特に本革ランドセルの購入を検討している人は、販売開始から1~2ヶ月が勝負です。
工房系の人気商品が夏休み前に完売となる理由
【消費者ニーズの変化】
- 特別感を求める
- ランドセルに対するこだわりが強い
- 黒・赤以外のカラーを求める人が増えている
【工房の対応】
- 多品種を少量生産
- 受注生産方式へシフト
- 生産納期を確保する為に予約の早期化
工房系各社は、多様なデザインを取り揃え・カラー展開を増やしていくと、多品種少量の受注生産体制を取らざるを得なくなります。これは現在の顧客ニーズに応える為です。
さらに本革に限ると、ランドセルの原材料となる良質な牛や馬の原皮確保が難しくなっています。ですから、なるべく早い時期に年間受注量を決定したいと考えています。
それらの要因が重なって、ランドセルの販売開始が年々早まり、完売時期も早期化しているのです。
安く買うなら3月まで待つのも手ではあるけど、おススメはできない
大量生産モデルであれば、入学直前まで待つのもありです。 2月~3月になれば、イオンやヨーカドーで在庫処分セールが始まります。 ただし、デザインや色を選べない事は覚悟してください。
メーカー側も新入生の数は把握しています。 そして1人1個しか買わない商品。 つまり売れる数が正確に予測できるので、ランドセルって過剰生産しません。 だから3月まで残っているランドセルは、誰にも選ばれなかった不人気商品ということ。
一部には「ランドセルなんて大して変わらないのだから、型落ちモデルを安く買えばいいじゃないか」という声もあります。値段重視であればそれもありでしょう。シンプルなランドセルなら見た目はそれほど変わりません。
ただここ数年、ランドセルのサイズが従来と変わった事による弊害が報告されています。
①A4フラット対応(22cm→23cmが標準へ)
↓
②マチ幅拡大(11cm→12cmが標準へ)
↓
③ランドセルが重くなった
↓
④小学生の腰痛・肩痛問題が発生
この問題に対応する為に、背中のクッション素材や肩ベルトの機能が見直され、ランドセルは毎年バージョンアップしています。
それだけでなく、親子でランドセルを選ぶ楽しみがあります。
春になると新色や新デザインが店頭に並びます。
各社の販売開始が集中する3月末~4月なら選択肢が豊富。やはりよく売れるのは最新デザインのランドセルです。
そう考えるとやっぱり「ランドセル選びは早い者勝ち」ということになってしまいます。
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