軽く感じるランドセルの選び方

軽いランドセルが欲しい!

「軽い」=「背負いやすい」ではない

「軽いランドセルがベスト」と考えている親御さんは、物事の一面しか見ていない可能性があります。

例えば、普段お買い物に使うエコバッグをイメージしてください。エコバッグに食材を詰め込み過ぎて、半端ない負担感を感じた経験はありませんか?

ナイロンやポリエステル製のエコバッグは、軽くて柔らかいです。でも荷重を軽減する機能はありません。だから食材の重みがダイレクトに伝わり、苦痛を感じさせます。

エコバッグとランドセル

ランドセルも一緒です。まずは「強度設計」「肩ベルト」「背カン」をチェックしましょう。これらが優れていると、体の負担を軽減してくれます。ランドセル重量を比較するのは、その次です。

このような探し方をすると、真の目的である「軽くて背負いやすいランドセル」が見つかります。

「背負いやすいランドセル」のチェックポイント

強度設計

開口部の芯材を確認

【耐久性(型崩れ防止)】

ランドセルの型崩れは、ダイレクトに背負い心地へ影響します。小学生の肩こり・腰痛問題は、「ランドセルの重さ」より「ランドセルの型崩れ」と関係が深いと記憶しておきましょう。

ランドセルで一番型崩れしやすい部位は、大マチ上部の開口部分。ですからこのウィークポイントに、変形を防止する補強材(樹脂)が必須となります。
補強材は革の内部です。見えません。意図的に省略(軽さ重視・コストカット)するメーカーに注意しましょう。

見破る方法は、大マチ開口部へ力を加え、歪み具合や反発力を確認するのがおすすめです。もしくは、カタログで内部構造を丁寧に解説している良心的なメーカーを選びましょう。「耐荷重試験」や「押圧試験」の結果データを公表しているメーカーなら、安心できます。

【収容力の罠】

昨今のトレンドは「軽くて大きいランドセル」。ほぼどのメーカーも「軽い・大きい」をアピールしています。ここで避けるべきは「耐久性(型崩れ防止)」を犠牲にして、収容力をアップさせたランドセル。これは最悪です。ランドセルに入る量が増える分だけ、早く型崩れが発生します。

ランドセルが大型化すれば、その分だけ部品は厚く頑丈になるはず。だから軽量化には、高度な技術が必要になります。「軽くて大きい」という安直な宣伝文句に騙されない為に、製造元の信頼性をチェックしましょう。

肩ベルト

肩ベルトの形状の違い

【肩ベルトの立ち上がり】

子供の肩にフィットするのは、肩ベルトが立体的に立ち上がっているタイプです。肩ベルト素材が人工皮革の場合は、迷うことなくおすすめします。

肩ベルトが牛革の場合は、数か月で子供の肩に馴染んできます。長い目で考えると、人工皮革の立ち上がりタイプより、立ち上がってない牛革肩ベルトのほうが背負いやすいという声も聞きます。
ノーマルな牛革肩ベルトの場合は、最初だけ少し揉みほぐしてあげるといいでしょう。

【肩ベルトの形状】

子供の胴体(胸・腰)に寄り添う形状(S型・X型)は、ランドセルの横ブレを防げます。体力がない低学年には良い機能ですが、嫌がる子もいます。締め付けられる圧迫感を訴える場合は、ストレートタイプで問題ありません。

実は高学年になり体が大きくなると、矯正されていないストレートのほうが背負いやすいという意見が多いです。成長に応じてベストな形状が変わってしまうので、メーカー側がアピールほど神経質になる必要はありません。

背カン

各メーカーの背カンを比較

【背カンの動き】

固定(動かない)だけはやめておきましょう。背カンは動くタイプがおすすめです。
動く背カンが搭載されていれば、子供の動きにあわせて、ランドセルの重心を一定に保てます。
この機能は、歩きやすさに大きく影響します。

■背カンの種類

  • 固定(動かない)
  • 左右同時に動く
  • 左右別々に動く
  • 上下左右に動く

【背カンの凹凸】

ここ数年、各メーカーが背カンを改良しています。ただ機能向上に伴って、背カンパーツが厚みを増していることが少し気になります。

新モデルほど背カンの凹凸がある理由は、ランドセルに追従して背カンが動き、大型最新モデルに耐えうる強度が必要だからです。
凹凸が大きくなっても、背あてに十分なクッション材があれば問題ありません。念の為、気を付けてチェックしてみてください。

【入学後】肩ベルト穴のこまめな調整

入学後に忘れて欲しくないのは、肩ベルトの長さを最適に調整することです。ベルト調整タイミングは、毎年秋頃がおすすめです。小学生は、1年間で約6cmずつ身長が伸びます。さらに冬服で厚着になると、ベルトがきつくなっている可能性が高いです。

一般的なランドセルの肩ベルトは、3~4cm間隔に7~8個の穴が空いています。特に低学年のうちは、骨格を形成する大切な時期。親がこまめにベルト穴の調整をしてあげてください。

【楽な姿勢でランドセルを背負う方法】

  • ランドセルのてっぺんが肩より上
    (横から見る)
  • 背負ったランドセルが地面に垂直
    (少し離れて見る)
  • 背中とランドセルに隙間が少ない
    (手を入れてみる)

ランドセルが最適なポジションになるように、肩ベルトをセッティングしてあげてください。ランドセルの負荷を体全体に分散させることで、負担を軽減させることができます。

肩ベルトが短いと窮屈で動きずらいです。反対に長すぎると、後ろ重心(ランドセルがズレ下がって体から離れた状態)になり、その重みを支えるために猫背になりがちです。

まとめ

【強度設計・肩ベルト・背カン】の条件が揃ったうえで、軽いランドセルを選びましょう。それなら「軽い=背負いやすい」になります。

くれぐれもお店側にとって売りやすい目的で作られた「軽くて安いけど、背負いにくいランドセル」を選ばないようにしましょう。

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