ナイロン製のランドセルリュック

ランドセルの代わりになる通学リュック

ランリュックでも大丈夫?

[PR]

ランドセル型リュックに注目

ランドセルの「重量化&高額化」への反動で、「ランドセルみたいなリュック(通称ランリュック)」がにわかに注目されてます。

メリット
  • ランドセルより安い
  • 軽量モデルが多い
  • 通学以外でも使える
懸念材料
  • 高級感がない
  • 耐久性が劣る
  • 6年間の保証制度

現在は各メーカーが商品開発にしのぎを削る状態。機能&形状はバラエティに富んだ展開なので、色々比較してみることをおすすめします。

メーカー・販売先一覧

学習院型の「リュッセル ナイン」

【メーカー】Rikomon
【モデル名】リュッセル ナイン

Rikomon リュッセル ナイン

point

ベースデザインは、学校生活になじみやすい学習院型ランドセル(全10カラー)。本体に「ナイロン中空糸生地(糸の中が空洞)」を使い軽さを実現。水を弾く強撥水加工。

価格

¥49,500(税込)

主素材

≪かぶせ≫人工皮革(コードレ タフガード)
≪本体≫ナイロン中空糸生地

重量

約999g

保証

6年間(修理1回目は無償)
※修理2回目以降は有償
リュッセル ナイン
公式HP

※ もうすぐ販売終了
7/31(水)まで

老舗ランドセル屋の新提案「エア リュック」

【メーカー】池田屋
【モデル名】AIR RUCK(エア リュック)

池田屋 エアリュック

point

「ランドセルのように使いやすく、リュックのように軽い」が開発コンセプト。本体(3色)×かぶせ(9色)を自分好みにアレンジできる着脱式。さらにナイロンだけでなく、人工皮革への付け替えも可能。

価格

¥53,000(税込)

主素材

≪かぶせ≫人工皮革(ベルバイオ)
※コーデュラナイロンも選択可能
≪本体≫コーデュラナイロン

重量

約650g(かぶせなし)
約780g(かぶせあり)

保証

6年間(無償)

※ カタログ請求(2025年モデル)受付中

業界大手が作る「ZERO RUCK」

【メーカー】フィットちゃん(ハシモト)
【モデル名】ZERO RUCK(ゼロリュック)

フィットちゃん ゼロリュック

point

何十年もランドセルを製造してきたメーカーが作る「ランドセル型リュック」。背負いやすさはそのままに、本体素材をコーデュラナイロンへ変更したモデル。メインポケットは、マチ幅15cmと大容量モデルです。

価格

¥57,200(税込)

主素材

≪かぶせ≫人工皮革
≪本体≫コーデュラ®1000

重量

約1,100g

保証

6年間(無償)
ゼロリュック
公式HP

※ カタログ請求(2025年モデル)受付中

たくさん入る「GAPのスクールバッグ」

【メーカー】GAP(ギャップ)
【モデル名】ベーシックスクールバッグ

GAPベーシックスクールバッグ

point

GAPのシンプル&カジュアルなランドセル。カブセが人工皮革で見栄えが良いのに、お手頃価格なのが好印象。メイン収容のマチ幅は、荷物の量にあわせて16cm→20cmへと広がり機能的です。

価格

¥36,300(税込)

主素材

≪かぶせ≫人工皮革(コードレ タフガード)
≪本体≫ナイロン(シャガール)

重量

約1,200g

保証

6年間(無償)

イオンが考えた「ラクルスタイル」

【メーカー】イオン
【モデル名】ラクルスタイル

イオン ラクルスタイル

point

イオンが提案する「かるすぽシリーズ」のランドセル型リュック。肩ベルトに分厚いクッション素材を使用して、肩にかかる負担を軽減します。

価格

¥27,500(税込)

主素材

再生ポリエステル

重量

約780g

保証

初期不良のみ(1年間無償交換)

機能的な「超軽量ランドセルNシールドF」

【メーカー】ニトリ
【モデル名】超軽量ランドセルNシールドF

ニトリ 超軽量ランドセルNシールドF

point

生地自体に撥水加工が施され、雨の侵入を防ぎ、汚れたら丸洗いも可能。カラーは「パープル」「ブラック」「グレー」の3色展開。初代「超軽量布製ランドセル」の後継モデルです。

価格

¥19,990(税込)

主素材

ポリエステル

重量

約840g

保証

1年間

おしゃれな「LUCAS BACK PACK」

【メーカー】こどもビームス
【モデル名】別注 LUCAS BACK PACK

別注 LUCAS BACK PACK

point

「小学生の通学&習い事で活用できるスマートなバックパックが欲しい」という声から誕生した新しいランドセル。こどもビームスとFREDRIK PACKERS(フレドリックパッカーズ)のコラボです。

価格

¥33,000(税込)

主素材

ポリエステル(900デニール)

重量

約1,030g

保証

初期不良のみ

次世代ランドセル「UMI」

【メーカー】アートファイアー
【モデル名】UMI

UMI ブルー

point

反発力の異なる3素材(高・中・低)を組み合わせた肩ベルトが秀逸。「かぶせ」と「底面」は一般的なランドセルと同じ人工皮革。雨や汚れに対する耐久力を期待できます。

価格

¥52,800(税込)

主素材

≪かぶせ≫人工皮革(タフガード)
≪本体≫ナイロン

重量

約1,230g

保証

3年間(無償)

PUMAの「AGSリュック」

【メーカー】PUMA
【モデル名】AGSリュック

PUMA AGSリュック

point

プーマのデザインだけでなく、Anti-Gravity System(反重力システム)機能を搭載した通学向けリュック。歩行するとリュックがばねのように上下に弾み、体感で荷物の重さを30%軽減してくれます。

価格

¥36,080(税込)

主素材

撥水ポリエステル、PU合皮

重量

約1,020g

保証

初期不良のみ

AGS採用で体感重量を軽減する「FREEG(フリージー)」

【メーカー】カイタック
【モデル名】FREEG(フリージー)

FREEG(フリージー)

point

肩ベルトがバネのように上下に弾むことで、体感重量を48%軽減するリュック。フラップを閉じたままでも、横からサッと荷物を取り出せるサイドファスナーが便利です。

価格

¥32,780(税込)

主素材

ポリエステル/合成皮革

重量

約1,230g

保証

初期不良のみ

登山メーカーが作る「わんパック」

【メーカー】モンベル
【モデル名】わんパック(One-Pack)

モンベルのランドセル

point

「わんパック」は、富山県立山町が無償配布する通学カバン。子育て世代の経済的な負担緩和が目的です。それをモンベル(開発元)が、一般向けにも販売を開始。

価格

¥14,850(税込)

主素材

ナイロン(840デニール)

重量

約930g

保証

初期不良のみ

norokkaの「自由なランドセル」

【メーカー】アークズ
【モデル名】norokka 自由なランドセル

norokka 自由なランドセル

point

低学年でも使いやすい上開き機構が特徴的。カラーと素材が異なる個性的なフラップがあり、入学後に好きなデザインへ付け替えることも可能。

価格

¥46,200(税込)

主素材

コードレ タフガード/コーデュラバリスティックナイロン/コーデュラポリエステル

重量

約910g

保証

6年間 部分保証

子供の成長に合わせる「ラクサック」

【メーカー】フットマーク
【モデル名】ラクサック(RAKUSACK)ジュニア

ラクサック(RAKUSACK)ジュニア

point

小学生~高校生まで、成長に合わせた通学バックをラインアップ。低学年(身長125cm前後)は小サイズ。高学年(身長145cm前後)には大サイズを推奨。

価格

¥16,500(税込)

主素材

ポリエステル(600デニール)

重量

約890g

保証

初期不良のみ

腰ベルト付き「エルゴランセル」

【メーカー】ERGORANSEL
【モデル名】エルゴランセル

エルゴランセル

point

ランドセルに登山リュックの機能性を搭載。チェストベルトだけでなく、腰ベルトまで装着(取り外し可能)。強度ある素材で6年間保証付き。

価格

¥55,000(税込)

主素材

≪かぶせ≫人工皮革(帝人コードレ)
≪本体≫コーデュラ®ナイロン(1,000デニール)

重量

約1,210g

保証

6年間(無償)

耐摩耗性に優れた「K BC FUSE BOX II」

【メーカー】THE NORTH FACE
【モデル名】K BC FUSE BOX II

ノースフェイス K BC FUSE BOX II

point

ノースフェイスのキッズ用バックパック。型崩れしにくいボックス形状は、開口部が大きく荷物の出し入れが容易。メイン素材は1000デニールのリサイクルポリエステルで、耐摩耗性に優れてます。

価格

¥16,500(税込)

主素材

ナイロン(1,000デニール)/ポリエステル

重量

約740g

保証

初期不良のみ

堅牢な作り「エデュバッグ」

【メーカー】クロスター
【モデル名】エデュバッグ

クロスターのエデュバッグ

point

かぶせが人工皮革なので、見た目に高級感があります。また本体には、耐久性が高いCORDURA(コーデュラ)ナイロンを使用。かぶせカラーが「ブルー」と「レッド」もあります。

価格

¥52,800(税込)

主素材

≪かぶせ≫人工皮革
≪本体≫コーデュラ®ナイロン

重量

約1,100g

保証

6年間(有償)

北欧の通学リュック「URBAN Midi」

【メーカー】BECKMANN(ベックマン)
【モデル名】URBAN Midi

ベックマン URBAN Midi

point

北欧ノルウェーでは、約8割の小学生が利用している国民的ブランド。普通のリュックと違う点は、人間工学に基づいたS字型のプレート(背骨サポート用)が組み込まれていること。

価格

¥20,800(税込)

主素材

ポリエステル

重量

約800g

保証

初期不良のみ

激安価格の「ESスチューデントデイパック」

【メーカー】ワークマン
【モデル名】ESスチューデントデイパック

ワークマン ESスチューデントデイパック

point

工具袋にも使用されるCORDURA(コーデュラ)生地で作られたデイパックなので、高い強度と耐摩耗性を期待できます。また荷物が増えても型崩れしないように、背面内部にアルミ製のプレート入り。剛性を担保している分だけ、少し重いのはデメリットです。

価格

¥8,800(税込)

主素材

ナイロン/ポリエステル

重量

約1,500g

保証

初期不良のみ返金対応
(初期不良以外の返品・交換は不可)

環境と軽さが大事「NuLAND®」

【メーカー】RANAOS
【モデル名】NuLAND®(ニューランド)

point

NuLANDの素材は、循環型リサイクルポリエステル(古着や残反が原料)。フラップは取り外し可能で、遠足時のリュックとしても利用可能。

価格

¥39,600(税込)

主素材

リサイクルポリエステル

重量

約930g

保証

1年間

フィットちゃん「ゼロランド」

テレビCMでお馴染みのフィットちゃんも「次世代ランドセル」を販売開始!

クラリーノ最強素材(タフロックNEO)を主素材にした約940gのランドセル(6年間の無償保証付)

子供服ブランドが作る「air ran.」

【メーカー】ファミリア
【モデル名】air ran.(エアラン)

ファミリア エアラン

point

ブランド力だけでなく、カラバリ12色&機能性もあり完成度は高いです。ナイロン製ランドセルリュックに、丁寧な作り・細部のデザイン性を求める人におすすめ。

価格

¥69,300(税込)

主素材

≪かぶせ≫人工皮革(タフガード)
≪本体≫ナイロン

重量

約880g

保証

6年間(有償)

京都の「ランリック」

【メーカー】マルヤス
【モデル名】ランリック(ranric)

京都のランリック

point

子供に経済格差を感じさない為に、学用品店が昭和43年に開発した商品。現在も京都の小学校(一部)で利用されてます。ランリュック®の商標を保持。

価格

¥13,200(税込)

主素材

非公開

重量

約760g

保証

初期不良のみ

小樽の「ナップランド」

【メーカー】ムラタ
【モデル名】ナップランド

ナップランド

point

北海道小樽市では有名な「ナップランド」。こだわりポイントは軽量性と低価格を実現した通学カバンであること。ポップな色合いも人気があるようです。

価格

¥7,700(税込)

主素材

ナイロン

重量

約770g

保証

初期不良のみ

優しさあふれる「ことゆくラック」

【メーカー】ことゆく社
【モデル名】ことゆくラック

ことゆくラック

point

デザイナーのママが開発した、軽くて柔らかい通学カバン。低学年には「ベーシックサイズ」、高学年には「ラージサイズ」を推奨。

価格

¥39,600(税込)

主素材

ナイロン

重量

約760g

保証

3年間

通学用リュックの選び方(小学生向け)

① 強度&耐久性ついて

ランドセル型リュック(通称:ランリュック)は「合成繊維」なので、一般的なランドセル素材である「人工皮革」や「牛革」と比較すると、耐久性は劣ります。

とはいえナイロン製ランドセルでも、人工皮革に迫る強度の素材もあります。強度が気になる場合は、合成繊維の太さを表す単位「D(デニール)に注目してみましょう。
例えば「ナイロン 400デニール」より「ナイロン 700デニール」のほうが強いです。ただ重量は重くなり、軽やかな合成繊維のイメージから離れていきます。

≪D値(デニール)の関係性≫

D値 厚み 耐久性 重さ

薄い

破れやすい

軽い

厚い

丈夫

重い

「耐久性」と「重さ」はトレードオフなところが悩ましいです。

② ナイロンとポリエステルの違い

ランドセル型リュックの主素材は「ナイロン」か「ポリエステル」が大半で、いずれも石油を原料とした合成繊維です。

素材特性を簡単に説明すると、伸縮性&耐摩耗性においては、ポリエステルよりナイロンが優位。その一方で耐衝撃性については、ポリエステルの方が優れています。

「ランドセル型リュックにおける耐久性」に焦点を当てると、引き裂き強度で勝るナイロン製が、やや有利なのかもしれません。

③ フィドロックのマグネット錠前は大丈夫?

最近は「FIDLOCK社製」のマグネットロックを採用するランドセルが増えてきました。特にランリュックのような次世代ランドセルにおいては、その傾向が顕著です。

《マグネットロックのメリット》
  • 従来式の錠前より軽い
  • 片手で操作が可能
  • 適当に近づけるだけでロックされる

いろいろメリットがあるマグネットロックですが、布製リュックと組み合わせた場合に欠点もあります。

それは磁石の問題で、布製リュックの中身がパンパンに膨らんだ時に発生しがちです。リュック本体側のマグネットが斜めになると、かぶせ側のマグネットの間に隙間ができて、磁石の反応が鈍くなるからです。

その問題を回避するために、「横スライド型」や「回転型」など工夫をしているメーカーもあります。

スクールリュックUMIは横スライド型。詳細レビューはこちら

エルゴランセルは回転型。詳細レビューはこちら

また箱型が変形しない素材(人工皮革など)へ採用する分には、マグネットロックのメリットだけを享受できます。

セイバンの「スゴ軽エアーⅡ」はストレート型。詳細レビューはこちら

ふわりぃの「レジェランド」もストレート型。詳細レビューはこちら

まとめると、「FIDLOCK社製」のマグネットロックは、実績や耐久性に懸念はありません。ランドセル以外にも様々な業種で使われている便利なバックルです。
気にすべきことは「磁石の欠点を補うように、適切な方法で取り付けられているか?」という商品設計の視点だと思います。

入学後の使用状況を想像すると分かる問題なのですが、お店や展示会ではなかなか気が付かない盲点でもあります。

④ ランドセルとリュックの違い

ランドセルとリュック 何が違うの?

「なぜランドセル?」
「普通のリュックサックでも良くない?」

このような質問をいただく事もありますが、「ランドセル」と「リュック」は使用目的が違います。

  収容物 構造 負荷
ランドセル

ハード系
(教材や筆箱)

革を成型
(箱型)

全体に分散

リュック

ソフト系
(おにぎりや衣服)

布を縫製
(袋状)

一点に集中

通学用のナイロン製ランドセルは「ランドセルとリュックのいいとこどり」を狙った商品です。
つまり「ランドセルで運ぶべきものを、軽い素材で何とか実現できないか」という試行錯誤のたまもの。

軽い素材にすることで犠牲になるのは「耐久性」「防水性」など。

今回の調査では、ランドセル寄りの商品はハイスペックで高価格。リュック寄りの商品はロースペックで低価格な傾向だと分かりました。

⑤ いじめ問題は?

「1人だけナイロン製のランドセル型リュックだと、いじめらるのでは?」という質問をいただきました。

そこで当編集部が、購入者ブログやSNSを調査したところ、傾向と対策が浮かび上がってきたのでお伝えしておきます。

  • 低学年・・・からかい等が散見
  • 高学年・・・問題なし

新1年生の場合は、みんなと違うことで注目されがち。
「なんでランドセルじゃないの?」という純粋な質問だけでなく、「お前だけ、毎日遠足かよ!」とイジリの対象になることもあるようです。

その一方で高学年になると、友達の反応が変わります。
ランドセルからリュックへの買い替えることで、感想を求められ羨ましがられる傾向が強いです。

いじめ問題は、子供の性格・お友達関係により様々。
リスク回避策として、かぶせが人工皮革のタイプを選んでおけば、周囲と馴染みます。それだけで後悔する可能性は、激減すると思われます。

まとめ

ランドセル型リュック(布製)はランドセル(革製)より作るのが簡単なので、新規メーカーの参入が多く混沌とした状況になりつつあります。続々と登場する新製品に目を奪われがちですが、入学後のアフターフォローまで考えたほうが良いです。

最終結論

「ランドセル型リュック(通称ランリュック)」は、各メーカーの商品スペックに大きな差があり、ランドセル以上に選ぶのが難しいことが分かりました。

注意点は、ランドセルのように6年間保証を約束するメーカーが少ないこと。入学後も含めて総合的に判断しないと、思わぬ失敗に陥るリスクがあります。

今回調査したメーカーの中で、6年間保証(無償)をしているのは「池田屋」・「Rikomon」・「フィットちゃん」・「GAP」・「ERGORANSEL」の5社だけでした。

この中から選べば、6年後も安心だと思います。