格安ランドセルでも大丈夫?
1年間使用したランドセルの違い
部位ごとの比較
どちらのランドセルも同時期に購入して1年間使用。使用感・耐久性に着目して比較してみました。
格安ランドセル | 百貨店モデル | |
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購入価格 | 39,000円 | 82,000円 |
素材 | クラリーノ | 牛革 |
縫製 | ||
ランドセルの故障は縫製のもつれに起因するものが多いです。 上の写真を見比べると、どちらが丈夫かは一目瞭然。 縫い糸の太さも違うし、ランドセルの角の仕上げも全然違います。 格安ランドセルのコーナー部分は余分な革が余ってベロベロしているのに対し、百貨店モデルは端正な造りで美しい。 コーナー部分に細かなひだを作って縫い込む技術は、量販店で販売されている大量生産モデルでは不可能。 工房系のランドセルメーカーにしかできない技です。 |
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肩ベルト | ||
肩ベルトの比較ポイントは、3D立ち上げ仕様が注目されがち。 でも本当にチェックすべきポイントは、そこではないと思います。 私が注目するのは、肩への負担を和らげるクッション性。 格安ランドセルの肩ベルトを手のひら全体で圧力をかけると、クシャッと簡単に折れ曲がる。 百貨店モデルは、厚みがあって反発力が高いので細かなシワが寄るだけ。 その理由は厚みや硬さの異なるクッション材を何層も使用しているから。 それによって通気性も高まります。 |
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背あて | ||
軽いランドセルを探している人が多いけど、ランドセル自体の重量にこだわる必要はないと思う。 その理由は、肩ベルトと背あての造りさえしっかりしていれば、体感重量は驚くほど軽く感じるから。 大抵どのランドセルにも、背あて部分にはウレタン素材が使われている。さらに弾力性の高い素材が使われているランドセルには、凹凸ができます。 格安ランドセルは目立たない部分は手を抜くので、背あて部分は薄っぺらい感じ。 その一方で、百貨店モデルはふっくらしていてハリがある。背あて部分を指で押し込んでみると違いが分かります。 |
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型崩れ | ||
格安ランドセルは、使い始めて半年もすると型崩れしだします。かぶせはペラペラでハリがなくなり、内部のポケットもグニャッとしてくる。 これは原価を下げるために、低品質な素材を使用しているから仕方ないこと。 写真でも分かるように、格安ランドセルの革はビローンと伸びちゃってます。 |
2つのランドセルを見比べた感想
何を基準に選んだら良いか分からない親御さんが、子供ウケする「ワンタッチロック」や「キラキラ刺繍」の有無だけで、ランドセルを選んでいく姿は残念でなりません。
まさに子供だましなので、親はしっかりとランドセルの素材や質感を見極めてあげましょう。
購入アドバイス
ランドセルは鞄としては特殊な形状をしているので、基本設計がしっかりしている上に確かな素材を使う事が大事です。
6年間毎日使用する事を考えると、本物志向のランドセルを背負わせてあげるのがおススメ。
とはいえ百貨店の包装紙にお金をかける必要はありません。百貨店に納品しているメーカーから、ネット通販でダイレクトに購入できる時代。そのような賢い消費者が増えてきて、工房系ランドセルメーカーの人気が年々上がっています。
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