人気ランドセルの選び方

すてきなランドセルみつけよう

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カタログ請求

2027年度入学者のカタログ請求が始まる!

現在の年中さんを対象とした「2027年度カタログ」の受付が始まっています。各メーカーの特徴&カタログに同封されるプレゼント企画についても、コメントしているのでお役立てください。
人気メーカーの黒い(ブラック)ランドセル一覧

男の子に人気がある黒いランドセル特集!

各ブランドから、人気がある黒いランドセルを集めてみました。売れ筋商品は「黒×青(ステッチやライン)」や、背中まで真っ黒な「オールブラック」です。さらに近年は、黒×メタリックカラーなども注目されています。
2027年度入学者のラン活

2027年入学のラン活(現年中さん)はいつから?

2026年度のラン活も終盤となり、早くも2027年入学者(現在年中さん)から「いつからラン活を始めれば良いの?」という質問をいただきます。そこでラン活スケジュールを2027年度版へと更新しました。ランドセルを買う最適なタイミングを伝えます。
シンプルなランドセル

シンプルなランドセルは6年後も後悔なし!【おすすめ10選】

「シンプルで軽い、それなのにおしゃれに見えるランドセル」を紹介。派手なデザインは経年劣化していくものですが、シンプルなランドセルの魅力は衰えません。考えつくされた「シンプルなかたち」には「美学」があり、6年後まで満足度が続きます。

ランドセル人気ランキング!

園児

どんなランドセルを選べばいい?
おすすめ商品を教えてよ。

先生

人気ランドセルをチェックしてみて♪
売れ筋モデルには、売れる理由が必ずあるよ。

女の子


  1. 1位 モデルロイヤル クリスタル
    モデルロイヤル クリスタル シャーベットミント×ジュエルホワイト
    【メーカー】セイバン
    【価格】¥71,500(税込)
    【主素材】アンジュエール グロス

    雪の結晶がテーマ。クリスタル・ガラスをあしらい、洗練されたデザインはエレガントな印象を与えます。

    商品詳細

  2. 2位 パステルガール
    フィットちゃん パステルガール ペールラベンダー×アクア
    【メーカー】フィットちゃん
    【価格】¥66,660(税込)
    【主素材】クラリーノ®エフ

    可愛いリボンの刺繍をはじめ、明るいパステルカラーは華やかな印象。背負い心地が良いと評判のランドセルです。

    商品詳細

  3. 3位 防水クラリーノ カラーコンビ
    防水クラリーノ カラーコンビ ラベンダー×ベビーピンク
    【メーカー】池田屋
    【価格】¥60,000(税込)
    【主素材】防水クラリーノ

    楽しくポップな印象を与えるデザイン。シンプルなボディに色違いのふちどりは、15パターンものラインアップ。

    商品詳細

【プチ解説】

女の子に人気があるランドセルは、デザインの良さに加えて軽量化に成功したモデル。

カラー選択は、ラベンダーやミントの人気が上昇中。くすみカラー(グレイッシュな色合い)がトレンド。

男の子


  1. 1位 モデルロイヤル ドラグーン
    モデルロイヤル ドラグーン ブラック×パールメタルマリン
    【メーカー】セイバン
    【価格】¥71,500(税込)
    【主素材】アンジュエール グロス

    力強い印象を与える「ドラゴンの紋章」が特徴的。2026年からメタルカラーのラインアップが増えてます。

    商品詳細

  2. 2位 ストリートファイン
    フィットちゃん ストリートファイン クロ×レッド
    【メーカー】フィットちゃん
    【価格】¥63,690(税込)
    【主素材】クラリーノ®タフロック®NEO

    定番色であるブラックに、好きな色(9色)を組み合わせられるランドセル。ランドセル形状に沿って光る機能も好評です。

    商品詳細

  3. 3位 防水クラリーノ カラーステッチ
    防水クラリーノ 	アースブルー×シルバー
    【メーカー】池田屋
    【価格】¥59,000(税込)
    【主素材】防水クラリーノ

    光沢を抑えてマットな質感を演出したランドセル。黒だけでなく「紺」や「アースブルー」の評判もよい。

    商品詳細

【プチ解説】

男の子に人気があるランドセルは、耐久性に優れた素材を使ったシンプルなスタイル。

カラー選択は、ブラックの比率が7割。ステッチやパイピングに挿し色(ブルー)を使うのがトレンド。

ランドセル選びのチェックポイント

ランドセル選びの注目点

①素材の違い

牛革と人工皮革(クラリーノ)は、硬度・ハリ・重量が異なります。まずは説明用に撮影した写真をご覧ください。

牛革とクラリーノランドセルの違いを確かめる方法

1つめは、硬さの違いが分かる写真。
革を同じ力で押すと、牛革はほとんど凹みませんが、人工皮革は簡単に凹みます。

グラシア(ラベンダー)の牛革とクラリーノを比較 かぶせのハリ具合

2つめは、ハリの違いが分かる写真。
左側の「牛革」は一定形状を保ちますが、右側の「クラリーノ」は大きく垂れ下がります。

②重さ

ランドセル重量は「素材×大きさ」で、ほぼ決まります。同じ大きさであれば、素材が変わることで100~300g程度変化します。

人工皮革(1,200g前後)
最軽量を求めるなら人工皮革。聞きなじみのある「クラリーノ」も人工皮革の一種で、加工しやすくデザインバリエーションも豊富です。
牛革(1,400g前後)
風合い(革の表情)を求めるなら牛革。引き裂き強度(丈夫さ)にも優れているため、昔からランドセル素材に利用されてきた素材です。
コードバン(1,500g前後)
馬のお尻からとれるコードバンは、滑らかでキメ細かい質感が特徴。そのうえ強度は牛革の2~3倍あり、ランドセルに適した最高級素材です。

最近は軽いランドセルが人気で、牛革(カブセ)と人工皮革(本体)を組み合わせた「ハイブリッド型ランドセル」や、ナイロンやポリエステル素材を利用した「ランドセル型リュック」も注目されてます。

③サイズ

メイン収容の「横幅」と「マチ幅(奥行き)」が、チェックポイントになります。

横幅は「A4フラットファイル対応(内寸:23cm以上)」サイズ。主力メーカーの最新モデルなら、全て対応しています。
これから探す人は「マチ幅(内寸:12cm以上)」を気にしてください!

大マチ幅は12cm以上を推奨

近年の小学生は荷物が増えています。ランドセルに余裕があれば、手ぶらで通学できます。

  • 学習教材の増加
    (直近4年間で約1.7倍)
  • タブレット端末
    (2022年から全国導入)
  • 水筒
    (コロナ対策で必須化)

④耐久性

「軽くて大きいランドセル」は、強度がないと型崩れします。それを防ぐのは、ランドセル内部の芯材。見えない部分ですが、非常に重要です。

【ランドセル大型化の影響】

① A4フラット対応で横幅拡大
 (標準規格が22→23cmへ)

② 教材が増えてマチ幅(奥行)拡大
 (標準規格が11→12cmへ)

③ ランドセルの大型化
 (重くなる)

④ 小学生の腰痛・肩痛が発生

⑤ 背負う機能が重視される

⑤背負いやすさ

各社(土屋鞄・鞄工房山本・池田屋・セイバン・フィットちゃん・ふわりぃ)の背カン&肩ベルトを比較した写真

背負い心地に影響を与えるのは「肩ベルト」と「背あて(背中のクッション)」。
これらが良いものだと、数値的に重いランドセルでも軽く感じます。各社の技術力に差が出るところ。

⑥安全性能

安全機能の説明図

  1. 安全ナスカン
    一定以上の負荷で外れる仕様のナスカン。巻き込み事故を防げます。
  2. 反射材
    車のライトに反射する素材。子供の存在をドライバーに知らせます。
  3. Dカン
    防犯ブザーを取り付ける金具。左利きの場合は右側に装着します。

⑦学習院型とキューブ型の違い

ランドセル側面に「ヘリ」があるスタイルを「学習院型」。「ヘリ」なしは「キューブ型」と呼びます。

  学習院型(ヘリ有) キューブ型(ヘリ無)
写真

モギカバン プリズミックス 学習院型

モギカバン プリズミックス キューブ型

特徴
  • 伝統的スタイル
  • 昔から見慣れている
  • 本体の傷を防げる
  • 10年前から登場
  • コンパクトに見える
  • ヘリの分だけ軽量化
タイプ わんぱくな子におすすめ!
周囲のヘリが本体を保護して、ランドセルの耐久性が延びる。
小柄な子におすすめ!
同サイズなら、キューブ型のほうがコンパクトに見える。

※写真:モギカバン「プリズミックスシリーズ」

⑧全かぶせと半かぶせの違い

一番目立つ「かぶせ」にも2種類あります。それぞれの特徴をまとめました。

  全かぶせ 半かぶせ
写真

池田屋 防水牛革プレミアム 全かぶせ

池田屋 防水牛革プレミアム 半かぶせ

メリット
  • 一般的スタイル
  • おしゃれ
  • 特別感
  • 軽量化
デメリット
  • 特になし
  • 錠前周辺にスレ傷がつく
  • ランドセルカバーの種類が少ない

※写真:池田屋「防水牛革プレミアム」

⑨人気がある色

女の子はバラエティ豊か。赤系の人気は根強いですが、「ラベンダー」や「ブルー系」を選ぶ子が増えています。

【女の子の人気カラー】

  1. ピンク・赤系 🔴・・・32%
  2. ラベンダー・紫系 🟣・・・28%
  3. みずいろ・青系 🔵・・・17%
  4. キャメル・茶系 🟤・・・13%
  5. その他 ・・・10%
    (ベージュ・白・淡いグリーンなど)

男の子は大多数がブラック。黒で統一された「オールブラック」や「黒×青」のコンビカラーが人気です。

【男の子の人気カラー】

  1. ブラック・黒系 ●・・・70%
  2. ネイビー・青系 🔵・・・15%
  3. ダークブラウン・茶系 🟤・・・10%
  4. モスグリーン・緑系 🟢・・・4%
  5. その他 ・・・1%
    (シルバー・ゴールド・赤など)

⑩メーカー選び&購入場所

販売量が多いのは「セイバン」や「フィットちゃん」などの大手メーカーです。ランドセルを子供へのプレゼントと考えている家族は、工房系ランドセルを選ぶ傾向が強いです。

【人気ランドセルの傾向】

  1. 価格・・・6~7万円
  2. デザイン・・・子供はキラキラ系、親はシンプル系を好む
  3. 女の子・・・パステルカラーが人気
  4. 男の子・・・光るランドセルが人気
ランドセル購入ステップ
  1. カタログ請求(5~7社)
  2. ランドセル下見(2~3社)
  3. 家族会議(最終選考)
  4. 公式HPから購入

対面販売が苦手な人は、販売店や展示会で即決しないようにしましょう。自宅に帰って心を落ち着け、それでも良いと思えたら、メーカーの公式サイトから注文すれば安心です。

公式HPから買うメリットは、購入履歴がメーカーに残るので、保証書をなくしても6年間のアフターフォローが万全です。さらに、各メーカー独自の「早期割引特典」や「プレゼント企画」が用意されているケースもあります。

もうすぐ特典終了

業界マップ&トレンド情報

どのブランドがいいのかな?

各ブランドの評判

洋服のブランドに流行り廃りがあるように、ランドセルにも世間受けが良いブランドがあります。ラン活初期に各社の評判と棲み分けを知っておくと便利です。

①有名なブランド

人工皮革なら「セイバン」、本革だと「土屋鞄」の知名度が高いです。
セイバンが子供の負担を減らす機能性(天使のはね)をアピールする一方で、土屋鞄のセールスポイントは素朴さ(クラシカルスタイル)
方向性は違えど、どちらのブランドも世間から評価されています。この2社は興味関心の軸が異なるブランドと捉えておきましょう。

②機能性に優れたブランド

メーカー系大手の「フィットちゃん」と「ふわりぃ」が筆頭候補にあがります。工房系の「池田屋」も、実用性が高く評判がいいです。
収容力や背負う機能だけでなく、後から買い足せる便利な付属品(チェストベルトや汗取りパッド)があると助かります。

③デザイン力があるブランド

最近のトレンドはシンプル系が人気。ただシンプルといっても、細部のこだわり&上質な仕立ては必須。
その流れから工房系の「鞄工房山本」や「モギカバン」の評価が高まっています。
オーダーメイドに力を入れている「羽倉」や「ララちゃん」も面白い選択となるでしょう。

「メーカー」と「工房系」の違い

工房系って何?

結論から先に伝えると、明確な区分はありません。それでも「メーカー系」や「工房系」という言葉を聞くと思うので、ここで一応整理しておきます。

  メーカー系 工房系
主素材

人工皮革
(クラリーノ)

本革
(牛革・コードバン)

製法

工業用ミシン

手縫い&ミシン

機能

先進的

保守的

デザイン

豊富なバリエーション

シンプル・クラシカル

生産量

多い

少ない

価格

中価格帯
(4~7万円前後)

中~高価格帯
(5~10万円前後)

販売

自社・量販店

自社

ブランド
  • セイバン
  • フィットちゃん
  • ふわりぃ
  • 土屋鞄
  • 池田屋
  • 鞄工房山本

脱ランドセルというムーブメント

近年はランドセル型リュック(通称ランリュック)という新たな選択肢もでてきました。従来のランドセルより「安い・軽い」こともあり、子育て世代には魅力的な候補となっているようです。

ランリュック各社(ファミリア・モンベル・ニトリ・リュッセル・フィットちゃん・池田屋)を比較した写真

ただ、新しいトレンドに飛びついたものの、入学後にランドセルを買いなおす羽目になったご家族もいるようなので、慎重に選んで欲しいところです。

ひとつアドバイスすると、ランドセルを検討する時に「軽さ」を最優先にしている親御さんは、少し勘違いをしている傾向が強いです。

背中に背負うモノの場合、数100gの差を気にする必要はありません。「軽さ」より「軽く感じる機能」を優先させた商品のほうが、入学後の満足度は高まります。

失敗を防ぐ知恵

失敗理由(ワースト4)

「ランドセル選びで、入学後に後悔したことは何ですか?」という質問を、小学校1~3年生のママに聞きました。

【失敗理由】

  1. もっと大きなランドセルが良かった
  2. 重くて背中が痛くなる
  3. 派手過ぎて浮いている
  4. 安物で型崩れしだした

続いて「ランドセルを選んだのは誰ですか?」という質問。

【決定者】

  1. 子供(76%)
  2. 母親(16.1%)
  3. 父親(6.7%)
  4. 祖父母(0.4%)

「子供が背負うランドセルだから本人に選ばせてあげよう」という気持ちは分かりますが、親がしっかり見てあげないと後々後悔する事が多いようです。

ランドセルの価格相場

購入金額分布表

最多ランドセル価格は6万円台(全体の39%)。前後の価格帯(5~8万円)まで含めると、約8割のボリュームゾーンを形成します。

【ランドセルの相場】

  • 平均購入金額は6万円台
  • 4万円以下で買う人もいれば、その2倍以上払う人もほぼ同数いる

買ってはいけないランドセル

雨の日のことも考えておいてね

変なランドセルを購入してしまうと、子供のスクールライフを台無しにしかねません。重要度が高い項目から順番に並べたので、頭の片隅に記憶しておいてください。

生地素材が「合成皮革」だと劣化が早い

主素材に「合成皮革」が使われているランドセルは避けてください。ポリウレタン樹脂をコーティングした合成皮革は、新品のうちは問題ありませんが、2~3年で表面が劣化してきます。中国製などの激安ランドセルに、このような傾向がみられます。

経年劣化してボロボロになったランドセル

「合成皮革」と「人工皮革」は別物で、混同されやすいのでご注意ください。
ランドセル素材としてよく聞く「クラリーノ」は、立体的に絡み合った不織布で作られる「人工皮革」なので、10年前後は変わらぬ品質を維持します。

  • 中国製ランドセルは注意して
  • 「合成皮革」と「人工皮革」は素材強度が違う

メルカリ・ヤフオクだと保証がない

メルカリやヤフオクのような個人転売だと、修理となった場合に保証がありません。出品者が法人であっても、数年後にその会社と連絡を取れる保証はありません。同じことは、楽天やamazon出品者にも当てはまります。

ランドセルの6年間保証

入学後に余計な出費を抑えるためには、メーカーから直接購入するのが間違いありません。近所に販売店がなくても、全国各地で展示会が開催されてます。そこで下見をして、最終的にメーカー公式サイトから購入するのが安心です。

  • アフターフォローを考えて
  • メーカー公式サイトからの購入が安心

容量不足(サイズが小さい)ランドセルは後悔する

入学後アンケートによると、容量不足で後悔している人が多いです。
特に雨の日に、傘を持った状態でサブバッグまで加わると、体のバランスが崩れて、怪我や事故につながりかねません。

黒川鞄のランドセルと土屋鞄のランドセルを隣り合わせにした写真(側面)

≪ 荷物が増えている要因 ≫

  • 新科目の増加
    英語やプログラミングなどの教材が追加された
  • 教科書の増量
    図表&カラー写真などが増えて、教材が分厚く重くなった
  • ICT教育
    アナログ教材だけでなく、デジタル端末も持ち運ぶ必要がある
  • 水筒
    酷暑の影響で、水筒の大型化や2本持ちが推奨されている

小学生の荷物が増えている要因は複数あり、すぐに解決できる状況ではありません。
文部科学省では、学校に教材を置いておく「置き勉」を推奨しています。ただ学校側としては、保管場所の確保や紛失リスクがあるので、あまり積極的ではありません。
つまり各家庭で自衛するしかないのが現状です。

  • 事故予防のためには、手ぶらで登下校
  • デザインだけでなく実用面も考える

キャラクター柄デザインは飽きるけど・・・

キャラクター系ランドセルは必ず飽きるので、親としては極力避けたいアイテムです。

  • ディズニー
  • サンリオ
  • 妖怪ウォッチ
  • すみっこぐらし
  • 鬼滅の刃

ただ、どうしても子供が譲らない場合は購入してください。 その狙いは、小学1年生を楽しい気分でスタートさせるためです。子供の通学カバンなので、本人が気に入ったランドセルが一番良いと考えています。

高学年になり「このランドセル恥ずかしい」と言い出したら、子供の心が成長した証なので、親は大らかな気持ちで見守ってあげましょう。

  • キャラクター系は飽きる
  • 親は大らかな気持ちで見守る

販売現場のQ&A

水色のランドセルを買ったんだ。素敵でしょ。

私がランドセル販売に関わり始めてから、10年以上が経ちました。よくいただく質問に回答いたします。

いつまでに買えばいいですか?

各社の新作が出揃い、色々なランドセルを選べる3月~4月(入学の1年前)がベストです。その時期を逃したとしても、大手メーカーの「早割&特典」が終わる7月頃までに購入することをおすすめします。

大型ショッピングモールに行けば、年間通してランドセルを販売してますが、9月以降は売り場面積が半減します。さらに売れ残り「くたびれた展示品」を、定価で買う羽目になりかねません。

人気ブランドや限定品は例外です。これらは売り切れが発生するので、販売開始日を確認して出来るだけ早期に確保したほうが良いです。

【参考記事】
ランドセルの売り切れ時期、お得に買うタイミングを調査

どこで買うのがベストですか?

メーカーから直接購入がオススメです。

【購入先分類】

  • メーカー(直営店・公式サイト)
     ※断トツおすすめ!
  • 量販店(イオン・イトーヨーカドー)
     ※割引やポイント次第ではあり
  • 百貨店(高島屋・三越伊勢丹)
     ※限定モデル狙いならあり
  • 鞄屋(地元のお店)
     ※選べる商品が限られるデメリット
  • 通販ショップ(楽天・Amazon)
     ※流通在庫をつかまされる懸念
  • 転売サイト(ヤフオク・メルカリ)
     ※メーカー保証の対象外なので後々困ります

おしゃれなランドセル売り場

【メーカー直接購入のメリット】

  • 妥当な値段
    ※流通マージンをカット
  • 品質管理
    ※店頭展示品は販売しない
     (販売する時はアウトレット対象)
  • 入学後のアフターフォロー
    ※転勤族は全国展開している大手が安心
色を決めきれません。
どうしたらいいですか?

登下校の時間帯を見計らい、通学予定の小学校へ行ってみることをおすすめします。

在校生のランドセルが赤と黒ばかりの学校だと、水色やパープルは目立ちます。その一方で、カラーがばらけていれば、好きな色を選んで大丈夫でしょう。

ネイビーのワンピースに黒いランドセルを背負った女の子のコーディネート

ついでに小学生のコーディネート(洋服とランドセルの配色バランス)も、確認してみると面白いです。

例えばピンクが大好きな女の子は、当然ピンクのランドセルを選ぶでしょう。そしてクローゼットのお洋服も全部ピンク。
ただそうなると、全身ピンクのパー子さんが出来上がり。お洋服がピンクなら、ランドセルは少し濃い赤にしたほうがバランスは良いはずです。

【参考記事】

ランドセルカバーは必要ですか?

メーカーに尋ねると「基本的にランドセルカバーは不要」との回答をいただきます。その理由は、生地素材に十分な防水・防汚対策がほどこされているからです。

むしろランドセルカバーのデザインが、ランドセル生地に転写するトラブルも発生しています。夏休み期間中などは、カバーを取り外して、ランドセルを保管しておくのがおすすめです。

それでもランドセルカバーをつけている子が多いのは、ファッション的要素が強いです。 透明カバーは、擦り傷を防止してランドセルをきれいに保っておくため。カラフルなカバーは、おしゃれが目的です。

ランドセルのデザインを簡易的に変えることで、気分転換にもなるようです。

前ポケットに何を入れますか?

【定番】

  • ティッシュ
  • ハンカチ
  • 集金袋
  • 家の鍵

収容力に余裕があれば、ハンカチはハンドタオルのほうが便利だし、他にも入れておきたいモノは結構あります。

【雨の日対策】

  • レインコート
  • 雨用カバー
  • 替えの靴下

【あると安心】

  • 予備マスク(コロナ対策)
  • 生理用品(高学年になると)

前ポケットの形状は、下の比較写真のように2種類あります。

土屋鞄と黒川鞄の前ポケットを比較した写真

【前ポケットの形状】

  1. クラシカルタイプ(左)
    横一直線のファスナーで厚みがない
  2. ラウンド型タイプ(右)
    ファスナーが大きく開き収容力がある

子供が使いやすいのは、説明するまでもなくラウンド型タイプ。ただデザイン的にクラシカルタイプに惹かれる人も結構います。

前ポケットの内側に鍵を引っ掛けるフックが付いていると便利です。鍵の紛失を防げるうえに、目立たないからです。
肩ベルトに装着する「カギリターンズ」は、防犯上好ましくありません。鍵っ子であることを、知らせて歩いているようなものです。

安全・防犯対策の注意点は?

全ての荷物をランドセルに収納して、両手が空いた状態で通学するのが理想です。手ぶら通学は自動車の巻き込み事故だけでなく、水筒を振り回してお友達に怪我を負わせるようなアクシデントも未然に防ぎます。

ランドセルの機能としては、反射材も有効です。反射材をデザインとして活用するランドセルが増えてます。

【参考記事】
光るランドセルはどれがいい?

反射材が装着されていないランドセルを選ぶ場合は、リフレクターや反射シールで自衛しましょう。北欧ブランドのグリミス(glimmis)が有名です。

グリミスの展示

「防犯ブザー」は、近所に不審者情報が出た時に頼りたくなるアイテム。左利きの場合は、右側肩ベルトのナスカンへ装着するのが正しい位置です。たまに左利きを無視しているランドセルがあるので、注意深くチェックしましょう。

GPS機能が付いた「防犯ブザー」もあります。キッズケータイを持たせるにはまだ早い(学校が禁止している)ケースに有効です。低価格で人気のある「GPS BoT」や、緊急時に警備員が直行する「ココセコム」が候補になります。

半かぶせランドセルでも大丈夫?

半かぶせランドセルは、デザインを気に入っても躊躇する人が多いです。

キャメルの半かぶせランドセル

【懸念点】

  • 交通安全カバー問題
  • すぐに飽きるのでは
  • いじめにあいやすいのでは
  • 他の子と違うことによるデメリット

これらの問題については、次の記事で詳しく解説しています。

【参考記事】
半かぶせランドセル特集

タブレット収納は必要ですか?

タブレット収納ポケットがランドセルに付属していることについて、メリットとデメリットをお伝えします。

【メリット】

  • クッション材による端末保護
  • ポケットに蓋があることによる落下事故防止
  • 背中側に固定することによる重心バランスの改善

メリットの中で一番重要なことは、タブレット端末の飛びだしを防げることです。ランドセルを開けた瞬間にタブレット端末を床に落として、故障するという事故が起きています。

もちろん市販のタブレットケースを購入すれば、クッション機能(端末保護)は代替できますが、飛び出し防止までは無理です。

【デメリット】

  • 専用ポケットの分だけ収容力が低下する
  • ランドセル選びの選択肢が極端に狭まる

タブレット端末は必ずしも毎日持ち帰るとは限らず、クラス担任の方針に左右されます。持ち帰らないクラスだと、専用ポケットは無用の長物になりかねません。

また、ランドセル選びで「タブレット収納」を必須条件にすると、選択肢がかなり限られてしまいます。
どちらを優先させるか難しいところです。

【参考記事】
タブレット対応ランドセル特集

軽いランドセルがベストですか?

開口部の芯材を確認

子供の為に「1gでも軽いランドセルを探す!」というのは間違いです。ランドセル自体は重くても、背負う機能が充実していれば、負担は軽く背負いやすく感じます。

軽く感じるランドセルを見つけるコツは、「強度設計」「肩ベルト」「背カン」に注目してください。

【参考記事】
軽いランドセルが背負いやすいではない! 軽量化の罠

ナイロン製ランドセルはどう?

近年のトレンドとして「ナイロン製ランドセル」(通称:ランリュック)を検討する人も増えてます。

知名度があるのは、モンベル(ワンパック)・ファミリア(エアラン)・NuLAND®(ニューランド)など。さらに、イオンやニトリからも発売開始となり、バラエティ豊富な展開となってます。

ランドセルとリュック 何が違うの?

いずれも「ランドセルみたいなリュック」が特徴ですが、各社の商品力に大きな差があります。

ランドセル寄りの商品はハイスペックで高価格。リュック寄りの商品はロースペックで低価格な傾向です。

注意点は、ランドセルのように6年間保証を約束するメーカーが少ないこと。入学後も含めて総合的に判断しましょう。

【参考記事】
ナイロン製ランドセルリュック(ランリュック)特集

ランドセル候補を絞り込むには?

3段階の検討プロセスをおすすめしています。

【選ぶ順番】

  1. 革素材(クラリーノ・牛革・コードバン)を決める
  2. メーカー(ブランド)を絞り込む
  3. デザイン&色を選択する

予算に大きく影響する「革素材」と「メーカー」は、親が絞り込むのがベスト。子供には「デザイン&色」を選ばせてあげましょう。そうすることで、家族全員の納得感を得られやすいです。

実物確認は必要ですか?

カタログだけでは伝わらない、ランドセルの質感を確かめてください。

とはいえ3~6月頃まで、週末のランドセル売り場は大変混み合います。子連れでゆっくり説明を聞くことは無理なので、平日に親が下見をしておくのがおすすめです。

ランドセルショールーム

【親がやること】

  1. ランドセルを選ぶ基準をみつける
  2. メーカー候補を絞り込む
  3. 優先順位をつける

決断できないままズルズル購入時期を先延ばしすると、人気ランドセルは売り切れてしまいます。口コミに振り回されることなく、自分の価値観で選びましょう。

【参考記事】
ラン活マップ【ランドセル店舗&展示会情報】

背負ってみても分からない。
早生まれで小柄の場合、入学直前まで待つべきか?

5~6歳の子供は、骨格&筋力がぐんぐん成長する時期。1年たてば、背負い心地も変わります。

それなので少しでも成長してから、ランドセルを選びたい気持ちは分かりますが・・・

子供の成長

入学直前まで待ってしまうと、入学式に間に合うランドセルは非常に少なくなります。(受注生産体制が増加しているため)

不安かもしれませんが・・・
色やデザインを選べる時期に購入するほうが、子供の満足度は高いと思います。

ランドセル工業会の認定証がなくても大丈夫?

認定証は安心材料になります。 ただ認定証がなくても、いいランドセルはたくさんあります。

例えば知名度が高い「セイバン」や「池田屋」は、ランドセル工業会に未加盟なので、認定証はありません。
既にランドセル業界で知名度のあるメーカーにとり、あえて業界団体による認定は必要ないのかもしれません。

≪工業会に加盟しない理由≫

  • 仕様や基準が工業会と異なる
  • 品質や保証体制は独自で確立している
  • 年会費&手続き含めた加盟コストを削減

以上は、ランドセル工業会に加盟していないメーカーから、「未加盟の理由」をヒアリングした時の回答です。

念のため、ランドセル工業会の認定証付きランドセルを、購入する意義についてまとめておきます。

≪確立された規格≫

  • すべての縫製が日本国内で行われているもの
  • 日本鞄協会発行の「日本製のマーク」を縫着したもの
  • 素材は皮革または人工皮革であること
  • 形状はかぶせ部は全体を2/3以上覆う、縦型、箱型であるもの
  • サイズはオオマチ部分の内寸の縦(最後部)が31cm前後、幅が23cm前後であるもの
  • 6年間の通常使用時、無償修理対応が保証されているもの
  • ランドセル工業会発行の「認定証」がついているもの

≪工業会によるダブル保証≫

加盟企業が廃業しても、工業会がランドセル修理を引き継ぐ体制を確立

卒業後にリメイクしたい。
事前に気を付けておくことは?

リメイクは、6年間使ったランドセルを解体して再加工になります。強度のある「コードバン」や「牛革」がベストです。
人工皮革はリメイクNGな場合もあります。6年後の保存状態だけでなく、革素材に左右されがちです。

ランドセルをリメイクした筆箱とキーホルダー

【リメイク後のアイテム】

  • ミニランドセル
  • ペンケース
  • キーホルダー
  • お財布
  • オルゴール
  • 時計
  • 手帳
  • パスケース

2027年入学のラン活情報!

ラン活状況を知りたい!

2027年入学者(現年中さん)のスケジュール

2027年モデルの販売スタートは、2026年2月に集中する見込みです。その前後で最新ランドセルの発表や、各種イベントが増えてきます。

《2027年度 ラン活スケジュール》

2027年モデルのラン活スケジュール

ランドセルを購入するベストな時期は、年中から年長に上がるタイミングです。その頃なら、各メーカーが実施する特典を享受できるうえに、売り切れの心配もありません。

詳しくは「2027年入学のラン活はいつから?」で確認して欲しいですが、親がやるべきことは「メーカーの絞り込み」です。
そしてメーカーを絞り込むのに役立つアイテムは、各社のカタログであり、既に2027年度のカタログ受付が始まっています。

≪カタログ請求で確認すべき事項≫
  • ランドセルの機能&特徴
  • 商品ラインアップ
  • 展示会情報
  • 特典情報(プレゼント&早割など)

カタログと一緒に「革見本(サンプル)」を同封してくれるメーカーもあり、素材の違いを知るのに便利です。
各社の「小冊子&革サンプル配布」は、数量限定の早い者勝ち。資料請求の受付が始まったら、すぐに申し込んでおくのが得策です。

人気メーカー
カタログ請求先リスト

ラン活市場の動きを月毎にレポート

これからランドセル選びをする人のために、ラン活状況を詳しく記録しておきます。今年も同じようなイベントが繰り広げられると思うので参考にしてください。

《ラン活動向》
1月
カタログ到着
資料請求しておいたメーカーから自宅にカタログが到着。新作モデルが発表され、全国各地で展示会が始まります。
2月
販売開始
大手メーカーが、翌年度入学予定者(対象は年中さん)向けのランドセル販売をスタートさせます。
3月
展示会が活況
春休み期間中は、各地で展示会が活況になります。デザインや色の選択肢が豊富なタイミングなので、ラン活に最適な時期です。
4月
売り切れ発生
一部商品で、売り切れが発生するタイミングです。SNSや口コミで話題のランドセルは、この時期までに決断するのがベストです。
5月
ラン活ピーク
ラン活情報がニュース番組などで取り上げられ、GWを中心にランドセル売り場が盛り上がります。
6月
一旦落ち着く
全体の6割ぐらいは、この時期までにランドセルを購入します。予約販売を打ち切るメーカーもでてきます。
7月
特典&早割が終了
一番お得な「特典&早割」の期限を迎えます。第2弾・第3弾と続くメーカーもありますが、お得度は薄れていきます。
8月
アウトレット開始
夏休み期間中は、ワークショップなどのイベントが開催されます。型落ち品や展示品のアウトレットセールが始まり、ランドセル商戦も終盤です。
9月
売り切れ増加
各社のオーダーメイド受注がほぼ終了。9月以降になると、在庫を気にしながらのラン活になります。
10月
売り場が縮小
百貨店やショッピングモールのランドセル売り場が縮小します。メーカー各社は来期の準備に入るタイミングです。
注意事項

近年のランドセルは、カラーやデザインが豊富になりました。ただ裏を返せば多品種少量生産なので、人気化した商品の売り切れはとても早いです。
数年前のご兄弟の時とは、スケジュール感が違うのでお気を付けください。

【豆知識】ランドセルの歴史を知ると「ランドセルの選び方」が分かる!

【ランドセルの歴史】

江戸幕府が洋式軍隊を作った時、オランダから輸入されたのが「布製背のう」。これがランドセルの起源です。「背のう」の特徴は、収容力があるだけでなく両手が空くこと。機動力を確保できるので重宝されました。その後、帝国陸軍(明治時代)でも採用されます。

その利便性に目を付けたのが伊藤博文。皇太子(後の大正天皇)が学習院初等科へ入学する時、「本革の背のう=ランドセル」をお祝い品として献上。その箱型スタイルが「学習院型ランドセル」と呼ばれ、ご子息の通学カバンとして広まりました。

現在にいたるまでランドセルは進化を続けています。ただ「収容力があり動きやすいカバン」というキーコンセプトは不変。

「どのランドセルがおすすめですか?」と聞かれた時は、この原点に立ち戻ってアドバイスをしています。