入学祝いのお返し

失礼のない「お返し方法」

入学祝いにお返しは必要なのか?

不要派の意見
  • お祝いの対象はあくまでも子供
  • 子供がお返しなど出来るわけない
  • 無償の愛を受けている
必要派の意見
  • 礼儀としてお返しは必須
  • 実質的には子供の親が受取っている
  • コミュニケーションの一部

伝統行事のマナーに詳しい識者によると、「子供の慶事に関わるお祝いにお返しは不要」だそうです。ただ最近の慣習では、なにかプレゼントを貰ったらお返しをする人が増えているので、内祝い(慶事のおそそわけ)をするのが一般的になりつつあります。人間関係を円滑に進めるための処世術なのでしょう。

お返しの相場

入学祝い

一般的には、お祝いを頂いた金額の半分~3分の1を返すのが相場。とはいえお祝いを頂いた人との関係性(距離感)に左右されるもの。あまり相場を気にせず、感謝の気持ちを伝える方法を考えるのがベストです。

お返しをするタイミング

子供が学校に入学して、学校生活に慣れ始めた4月末~5月前半がベスト。入学式の様子・担任の先生・新しいお友達など、子供の話題が豊富です。お祝いを頂いた人へ、学校での子供の様子を伝えてあげると喜ばれます。

祖父母(親)へのお返し

祖父母が喜ぶのは孫の写真。形式ばらないのであれば、ちょっとしたフォトフレームに写真を入れてプレゼントするのもありです。もちろん入学内祝いと書いたのしをつけるのもいいでしょう。

内祝いにメッセージを添えることをおすすめします。

【お祝いに現金を貰った場合の例文】

お祝いありがとうございます。
いただいたお祝いで〇〇を買いました。
子供も喜んでおり、これからの学校生活に役立てたいです。

【ランドセルを買って貰った場合の例文】

おかげさまで無事入学式を迎えることが出来ました。
いただいたランドセルを背負い、楽しそうに学校へ通っています。
ささやかですが内祝いを贈らせていただきます。

【学習机を買って貰った場合の例文】

4月1日に入学式を終え、新しい学校生活がスタートしました。
子供は買っていただいた学習机に、真新しい教科書を並べて満足気です。
季節の変わり目なので、風邪などひかぬようにお気を付けください。

親戚(兄弟)へのお返し

人気があるのは、お菓子セットやカタログギフト。入学内祝いの「のし」を用意してくれる店なら手間いらず。
商品券は、もらって嬉しいプレゼント1位なのですが、実は残念な気持ちになる人もいます。金額が生々しく分かってしまうので、慶事に向かないのかもしれません。

親戚の場合は、先例があればそれに従うのが一番。張り切り過ぎるのは考えもの。その後に続く身内へ、気を遣わせることになります。

友達へのお返し

プレゼントをもらった友達に、今後入学予定のお子様がいれば、忘れずにプレゼントを準備する。お子様がいない場合は、焼き菓子などのプチプレゼントをお返しするのがベストです。