コードバンランドセル
革のダイヤモンド「コードバン」
総合結果
コードバンランドセルを販売している人気メーカー7社を比較。ランドセルの真の実力を測るために、数値化して総合得点を出してみました。
黒川 | モギ | 山本 | 村瀬 | セイバン | 土屋 | 大峽 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
カラー | 10 |
8 |
8 |
3 |
1 |
7 |
4 |
サイズ | 10 |
10 |
9 |
9 |
8 |
1 |
4 |
機能性 | 10 |
10 |
10 |
10 |
10 |
5 |
3 |
合計点 | 30 |
28 |
27 |
22 |
19 |
13 |
11 |
コードバンのランドセルを選ぶなら、下記の順番で検討していくのが良いことが分かりました。
続いて、このような結果に至った経緯を説明します。
ここで比較したメーカーは、いずれも信頼性のあるトップブランドです。この中から選んでおけば間違いありません。比較検討する上で、あえて得点差をつけています。その差がランドセルの優劣を決める点数ではないことは予めご了承ください。
カラー部門
色合いに関しては個々の好みが分かれるところ。ですから単純にコードバンランドセルのカラーバリエーション数で比較しています。
【カラーバリエーション】
- 黒川鞄・・・14色
- モギカバン・・・13色
- 鞄工房山本・・・12色
- 土屋鞄・・・11色
- 大峽製鞄・・・6色
- 村瀬鞄行・・・4色
- セイバン・・・3色
親のランドセル選びは、素材や機能性などあれこれ考えてしまいますが・・・。子供のランドセル選びは、色に始まり色に終わるといっても過言ではありません。色選択が豊富なほうが楽しめます。
サイズ部門
サイズ部門では、ランドセルの収容力を確認しました。調査対象は、大マチ・小マチ・前ポケットのサイズ感です。
まずは各社の大マチ(メイン収容)内寸サイズを調べました。
【大マチ内寸】
- モギカバン・・・13cm/12.5cm
- 黒川鞄・・・13cm/12cm
- 村瀬鞄行・・・12.5cm/12cm
- 鞄工房山本・・・12cm
- セイバン・・・12cm
- 大峽製鞄・・・12cm
- 土屋鞄・・・11.5cm
大マチの内寸が12cm以上あれば、一般的なクラリーノランドセルと一緒なので合格です。
次は小マチ(サブ収容)の形状を比較。
【ボックス型】
- 黒川鞄
- モギカバン
- 村瀬鞄行
- 鞄工房山本
【折り畳み型】
- セイバン
- 土屋鞄
- 大峽製鞄
「ボックス型」は、マチ幅が確保され使いやすいです。「折り畳み型」は、硬いベルトを調整する必要があるので、子供は使いません。
最後は前ポケット(小物収容)の形状を比較。
【ラウンド型】
- 黒川鞄
- モギカバン
- 村瀬鞄行
- セイバン
- 鞄工房山本
※マチ付で一番使いやすい
【クラシック型】
- 土屋鞄
- 大峽製鞄
「ラウンド型」は、視認性が良く収容力もあります。「クラシック型」は、実用性はありません。デザインの一部と考えたほうがいいです。
大マチ・小マチが大きいメーカーは、全て実用的な「ラウンド型前ポケット」。つまり収容力を最大化させることを狙っています。
機能性部門
ランドセルの体感重量を軽くする「アップ式背カン」。子供の安全を守る「反射材」。お支度に便利な「錠前の自動ロック」も重宝します。
各メーカーの便利機能の有無を調べてみました。
黒川 | モギ | 山本 | 村瀬 | セイバン | 土屋 | 大峽 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アップ背カン | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
× |
反射材 | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
× |
〇 |
持ち手 | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
× |
自動ロック | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
× |
× |
点数 | 10 |
10 |
10 |
10 |
10 |
5 |
3 |
※点数の内訳は、アップ式背カン(3点)・反射材(3点)・持ち手(2点)・自動ロック錠前(2点)として加点しました。
各メーカーのレビュー
黒川鞄のコードバン

【コードバン(学習院型 本革仕上)】 |
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■価格:¥158,000(税込) ≪素材≫
≪コメント≫ 内側まで馬革の本格仕様。金具はすべてアンティーク調のブロンズ色。高級感は抜群です。 |
モギカバンのコードバン

【たくみ コードバン プレステージLE】 |
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■価格:¥135,000(税込) ≪素材≫
≪コメント≫ 細部までコバで磨き上げたランドセルは「美しい」の一言に尽きます。内側は、かぶせと本体の間に継ぎ目がない「アメ豚一枚通し仕立て」です。 |
鞄工房山本のコードバン

【コードバン・アンティーク】 |
---|
■価格:¥99,000(税込) ≪素材≫
≪コメント≫ つや消しのコードバン素材にアクセントステッチが入ったモデル。シンプルすぎるクラシカルなコードバンランドセルとはちょっと違い、品の良いおしゃれ感が漂っています。 |
ここ数年で知名度を上げた成長中の人気工房です。評判が上がっている理由は、丁寧なものづくりの姿勢。それがユーザーに伝わり、兄弟・姉妹の利用率が高いです。
村瀬鞄行のコードバン

【匠コードバン】 |
---|
■価格:¥120,000(税込) ≪素材≫
≪コメント≫ 伝統を守りながらも、改良が重ねられたフラッグシップモデル。シンプルでありながらも独特な品格があります。 |
特定期間を設けて販売価格が変動します。事前チェックでお得に購入しましょう。
セイバンのコードバン

【ホマレ アンティークコードバン】 |
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■価格:¥93,500(税込) ≪素材≫
≪コメント≫ コードバンの高級感を存分に楽しめるように、かぶせにステッチはありません。金具類は趣のあるアンティークゴールドで統一。太陽をイメージした飾り鋲も素敵です。 |
「ホマレ」シリーズは3色(ブラック・キャメル・カーマインレッド)。質感や機能性はトップレベルです。
土屋鞄のコードバン

【コードバン(アンティークモデル)】 |
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■価格:¥150,000(税込) ≪素材≫
≪コメント≫ まっすぐに伸びるミシン目とアンティーク金具が、レトロな雰囲気を醸し出します。小細工なしのクラシカルスタイルで仕上げた正統派です。 |
土屋鞄のブランド力はトップクラス。黒・赤だけでなく、「アイビーグリーン」や「ガーネット」など稀少カラーが揃ってます。
大峽製鞄のコードバン

【コードバン・プレミアム】 |
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■価格:¥220,000(税込) ≪素材≫
≪コメント≫ 通常のコードバンランドセルは、カブセだけがコードバンで本体は牛革。ところが「コードバン・プレミアム」は、本体のマチに至るところまでコードバンの珍しいモデル。硬い素材を加工するので、かなり手間が掛かっているのでこの値段。ちょっと高いですが、子供に最高のものを持たせたい人が購入しています。 |
贅沢なオールコードバンを作れる工房は稀です。大峽以外だと、黒川・モギ・土屋・山本に限られてきます。
軽いコードバンランドセル
【質問】
「コードバンを買いたいけど、重量が気になる・・・。軽いコードバンありますか?」
【回答】
コードバンは素材自体が重いです。だから体感重量を軽くする機能に注目するといいでしょう。まずはコードバンランドセルの特性をご覧ください。
《メリット》
- 革のハリ
- 強度
- 見栄え
《デメリット》
- 重量
(平均1,500g前後)
※参考情報
人工皮革(平均1,200g)
牛革(平均1,400g)
メリットとデメリットは、トレードオフの関係。そのいいとこどりを狙っているのが、セイバンの「ホマレ」です。「ホマレ」もカタログスペックは1,500gを超えてます。でも天使のはね機能の背負い心地は侮れません。
《ホマレに搭載されている機能》
- 天使のはね背カン
- 3D肩ベルト
- 肩傾斜にあわせたウレタンパッド
- 体に沿ってひねりを加えた留め具
- 2重構造の背あてクッション
これらの機能は、すべて体感重量を軽くする為のもの。セイバンにしかできない“超ハイスペックなコードバンランドセル”といっても過言ではありません。実際にいくつもの特許技術が使われています。
コードバンランドセルに“軽さ”を求めるなら、セイバンの「ホマレ アンティークコードバン」はおすすめです。
購入者インタビュー
- コードバンのランドセルを購入して良かった点は?
- コードバンのランドセルは他のランドセルとはツヤが違うので、やっぱり見た目がいいです。
集団登校する我が子を見送る時「息子のランドセルが一番いい!」と毎日思える自己満足(笑) - 悪かった点はないですか?
- 特にないです。
あえてあげれば、牛革ランドセルより3万円ぐらい高かった事です。
でも6年間毎日使うものなので、いい買い物をしたと思っています。 - 重さについてはどうですか?
- たしかにカタログスペックだと、クラリーノより重いですね。
それでも、アップ式背カンが装備され、背あてのクッションがしっかりしたランドセルであれば、体感重量は変わらないみたいです。 - 傷つきやすくないですか?
- コードバンは傷がつきにくいです。
高学年になってもピカピカのツヤを保ち続けるのがコードバンの凄いところ。
我が家には牛革ランドセルを背負っている小学校5年生のお姉ちゃんもいます。牛革はすれ傷が目立ちます。 - これからランドセルを選ぶ人にアドバイスは?
- コードバンランドセルは見栄えがいいです。でも、それだけで選んでは駄目。実用性も考慮すべきだと思います。そうしないと入学後の子供に、負担をかけることになります。
たとえば有名ブランドでも、よく調べてみると機能性に欠けていることが分かりました。機能性なら「セイバン」は安心感があります。工房系の味わいを求めるなら、「黒川鞄」や「モギカバン」が良いと感じました。