後悔しないコードバンランドセルの選び方

はじめに
「コードバンランドセルで後悔した」という口コミは、決して珍しくありません。高級素材として憧れを集める一方で、価格の高さや傷の目立ちやすさを十分に理解しないまま選んでしまうと、入学後に「思っていたのと違った」と感じてしまうことがあります。
一方で、事前に素材特性を理解し、実物を確認したうえで選んだ家庭からは「コードバンにして良かった」「6年間満足して使えた」という声も多く聞かれます。つまり、後悔するかどうかは素材そのものではなく、選び方に原因があるのです。
この記事では、コードバンランドセルで後悔しやすいポイントを整理しつつ、他素材との違い、向いている家庭の特徴、メーカーごとの考え方まで解説します。購入を決める前に読むことで、「自分の子供に本当に合うかどうか」を判断できる内容になっています。
更新日:2025年12月 [PR]
コードバンの素材特徴
コードバンは馬のお尻からわずかに採れる希少な革で、「革のダイヤモンド」とも呼ばれます。

コードバンのメリットを2つ紹介
コードバンランドセルの最大メリットは、なんといっても「所有満足度の高さ」と「6年後まで美観を保つ」ことです。
①見た目の高級感と存在感
コードバン素材は、繊維が非常に緻密で、光を均一に反射するため、上品な光沢が生まれます。実際に展示会で見ると「写真よりきれい」と感じる方が多いのも特徴です。
そのため、ランドセルに「記念性」を求める家庭には、大きな満足感をもたらします。
②耐久性と型崩れのしにくさ
入学式から卒業式まで、見た目の印象が変わりにくく、特別感を持ち続けられる点も評価されています。
ランドセル素材の中で、コードバンは最も硬度が高いので、へたりにくいからです。
6年間使うランドセルにおいて、型崩れの少なさは重要です。
コードバンのデメリットを3つ紹介
コードバンランドセルの購入を躊躇させるのは、「価格・重量・傷」です。
①高額な値段設定
コードバンランドセルの価格は、他素材より明らかに高めです。素材の希少性に加え、加工に手間と技術が必要だからです。
牛革や人工皮革が6~8万円台から選べるのに対し、コードバンは10~14万円が一般的な相場です。
金銭面だけでなく、「子供の通学カバンに10万円?」という心理的ハードルも存在します。
②重量がある
硬度抜群のコードバンは、人工皮革や牛革と比較すると重いです。
ただ、重くなるといっても200~300g程度(ノート一冊分)なので、重量だけで諦める必要はありません。
※かぶせ部分のみコードバンの場合。あまり販売されてませんが、オールコードバン(本体もコードバン)は、本当に重いです。
のちほど、ブランド比較コーナーで説明しますが、軽く感じる機能を装備しているメーカーの製品であれば大丈夫です。
③取り扱いに気をつかう
コードバンは光沢がある分だけ、傷が目立ちやすいです。これはコードバンに限らず、ツヤのあるランドセル全般にいえることです。
ただコードバンの場合は、値段に比例してショックも大きくなるという傾向はあります。
子供の性格にもよりますが、傷を気にするなら表面加工されたシボ革を検討するか、低学年のうちはランドセルカバーをおすすめします。
牛革・クラリーノとの比較
| コードバン | 牛革 | 人工皮革 | |
|---|---|---|---|
| 高級感 |
◎ |
〇 |
△ |
| 価格 |
△ |
〇 |
◎ |
| 軽さ |
△ |
〇 |
◎ |
| 扱いやすさ |
△ |
〇 |
◎ |
コードバンと牛革で悩む場合は、高級感を重視するならコードバン、バランス重視なら牛革です。
一番普及している人工皮革は、コードバンの対極に位置します。何を優先するかで選択が分かれるところです。
ランドセル職人の視点から
コードバンは「馬革」という括りだけでは語れない、興味深い素材です。

同じコードバンでも品質は一様ではない
コードバンの「光沢・硬さ・傷の出方」は、以下の項目により変わってきます。
- 原皮の産地
- なめし方法
- 表面仕上げ(顔料・水性・オイル)
老舗工房ほど、安定供給できる原皮ルートを確保し、長期使用を前提とした表面加工を重視しており、厳密な素材選定が行われています。
コードバンは"誰でも扱える革"ではない
コードバンは非常に繊維が緻密で硬さがあるため、裁断・縫製・コバ処理には高い技術が求められます。
- 革の繊維方向を見極めた裁断
- 反りや割れを防ぐための下処理
- かぶせ部分の張りを保つ芯材設計
コードバンの硬さを活かしつつ、立体構造のランドセルを作るまでには、かなりの経験値が必要です。
また、縫製ピッチや革断面の磨き処理に、ブランドごとの思想が現れます。
人気ブランドを比較

同じコードバンランドセルでも、ブランドごとに考え方は異なります。重視するのが「革質」なのか、「背負いやすさ」なのかで設計が変わるからです。
まずはメーカーの思想を知ることが選択の近道です。
鞄工房山本のコードバン
| 【コードバン・アンティーク】 |
|---|
|
■価格:¥139,900(税込) ≪素材≫
≪コメント≫ 最高級素材をより美しく引き立つように、アクセントステッチやコバ塗りで仕上げたランドセル。全9色のカラー展開に加えて、女の子から要望が高かった「ラフィーネ」の特別デザインを入れることも可能です。 |
セイバンのコードバン
| 【ホマレ アンティークコードバン】 |
|---|
|
■価格:¥99,000(税込) ≪素材≫
≪コメント≫ コードバンの高級感を存分に楽しめるように、かぶせにステッチはありません。金具類は趣のあるアンティークゴールドで統一。太陽をイメージした飾り鋲も素敵です。 |
≪補足情報≫
軽く感じるコードバンランドセルといったら「ホマレ」です。カラー展開は3色(ブラック・キャメル・カーマインレッド)で、セイバンでは一番早く売り切れるランドセルです。
モギカバンのコードバン
| 【たくみ コードバン プレステージLE】 |
|---|
|
■価格:¥140,000(税込) ≪素材≫
≪コメント≫ 細部までコバで磨き上げたランドセルは「美しい」の一言に尽きます。黒以外のカラーは、カブセ鋲&ファスナーチャームをハート型にカスタマイズすることも可能です。 |
≪補足情報≫
「コードバンの値段は高すぎる」と感じる場合は、コードバンと似たツヤを持つ“牛革スムース革”を検討してみるのも一案です。モギカバンの「プレステージ スムース」は、コードバンと全く同じ工程で造られている高級仕様です。
羽倉のコードバン
| 【エイジングコードバン】 |
|---|
|
■価格:¥126,500(税込) ≪素材≫
≪コメント≫ 使い込むほどツヤが増す、特別なエイジング加工が施されているコードバン。6年間の経年変化を楽しめるランドセルです。 |
≪補足情報≫
羽倉はカバン作りで有名な「豊岡鞄」を支える一社です。革の裁断面にニスを塗り重ね、艶が出るまで丁寧に磨き上げる「コバ塗り」が好評。またコバ塗りの無料補修など、良心的なアフターサービスも好印象です。
土屋鞄のコードバン
| 【オリジナルモデル コードバン】 |
|---|
|
■価格:¥160,000(税込) ≪素材≫
≪コメント≫ まっすぐに伸びるミシン目とアンティーク金具が、レトロな雰囲気を醸し出します。小細工なしのクラシカルスタイルで仕上げた正統派です。 |
≪補足情報≫
ブランド力はトップクラスの土屋鞄ですが、コードバンに関しては、カラー&ラインナップが年々減少しているのが気になるところ。今後は「RECO」のような、牛革ハイブリッド商品を推していくようです。
大峽製鞄のコードバン
| 【コードバンランドセル】 |
|---|
|
■価格:¥181,500(税込) ≪素材≫
≪コメント≫ 三越伊勢丹とコラボしたオリジナルモデル。老舗工房が作る重厚感のあるコードバンランドセルは別格です。 |
キッズアミのコードバン
| 【コードバンリーブル】 |
|---|
|
■価格:¥121,000(税込) ≪素材≫
≪コメント≫ コードバンランドセルでは珍しいキューブ型で、見た目以上の収容力があります。 |
軽いコードバンランドセルを探す
各ランドセルの“重さ”を比較しやすいように、カタログに記載されている「重量」のみピックアップして一覧表にしました。
| メーカー/代表モデル | 重量 |
|---|---|
| 鞄工房山本 コードバン・アンティーク |
1,470g |
| セイバン ホマレ アンティークコードバン |
1,550g |
| モギカバン たくみ コードバン プレステージLE |
1,590g |
| 羽倉 エイジングコードバン |
1,460g |
| 土屋鞄 オリジナルモデル コードバン |
1,490g |
| 大峽製鞄 コードバンランドセル |
1,350g |
| キッズアミ コードバンリーブル |
1,650g |
コードバンは素材自体が重いので、カタログスペックだけを比較しても意味はありません。
体感重量を軽くする機能に注目するといいでしょう。その前にまずはコードバンランドセルの特性を再確認します。
- 高級感
- 革のハリ
- 革の耐久性
- 重量(平均1,500g前後)
※参考情報
人工皮革(平均1,200g)
牛革(平均1,400g)
馬革のメリットと懸念材料は、トレードオフの関係。そのいいとこどりを狙っているのが、セイバンの「ホマレ」です。
「ホマレ」も1,500gを超えてますが、背負う機能でカバーしてます。
《ホマレに搭載されている機能》
- 天使のはね背カン
- 3D肩ベルト
- 肩傾斜にあわせたウレタンパッド
- 体に沿ってひねりを加えた留め具
- 2重構造の背あてクッション
これらの機能は、すべて体感重量を軽くする機能。セイバンにしかできない“超ハイスペックなコードバンランドセル”で、いくつもの特許技術が使われています。
2025年モデルからマチ幅が0.5cm大きくなり、収容力もアップしています。
コードバンランドセルに“軽さ”を求めるなら、セイバンの「ホマレ アンティークコードバン」はおすすめです。
購入者インタビュー
- コードバンのランドセルを購入して良かった点は?
- コードバンのランドセルは他のランドセルとはツヤが違うので、やっぱり見た目がいいです。
集団登校する我が子を見送る時「息子のランドセルが一番いい!」と毎日思える自己満足(笑) - 悪かった点はないですか?
- 特にないですが、牛革ランドセルより3万円ぐらい高かった事ですね。
でも6年間毎日使うものなので、いい買い物をしたと思っています。 - 重さについてはどうですか?
- カタログスペックだと、たしかに一般的ランドセルより重いです。
それでも、肩ベルトや背あてのクッションがしっかりしたランドセルであれば、体感重量は変わらないみたいです。 - 傷つきやすくないですか?
-
4年生まではランドセルカバーをしていたので、特に目立った傷はありません。
カバーを外してみると、ピカピカのツヤを保ち続けているのがコードバンの凄いところだと思います。
高学年にもなると、ランドセルがテロテロになっている子もいますが、コードバンのランドセルはハリが全然違います。 - これからランドセルを選ぶ人にアドバイスは?
- コードバンランドセルは見栄えがいいですが、実用性も考慮しないと後悔すると思います。
機能性を重視するなら「セイバンのホマレ」は、絶対的な安心感があります。
工房系から選ぶなら、バランスが良いと感じたのは、「鞄工房山本」や「モギカバン」です。この2社はカラー展開も豊富なので、選びやすいと思います。
まとめ
コードバンランドセルは、誰にでも向く素材ではありません。その一方で、他素材では得にくい満足感があります。
≪コードバンが向く家庭≫
- ランドセルに特別感を求める
- 子供に本革の価値を伝えたい
- 素材特性を理解している
このような条件が合えば、6年間を通して高い満足感を得られる存在になります。
実際に、入学後も「きれいな状態を保ちたい」と意識して扱う子供ほど、コードバンの良さを実感しやすい傾向があります。
高級感に価値を感じるかどうかが、選択の基準になります。




















